ウォーターサーバーの特徴
一昔前では物珍しいものとされていたウォーターサーバーも現在では、会社や病院、サロンなど、どこに行っても当たり前のように見かけることが多くなりました。
メーカーによって水やサーバーのタイプが異なり、当サイトでも45商品を紹介しています。はじめてウォーターサーバーを選ぶ方はきっと、どのウォーターサーバーにすればいいか迷ってしまうと思います。
そんな悩みを解消するため、ウォーターサーバーの特徴をまとめてみました。満足のいくウォーターサーバー選びをしていただくためにも、まずはこのページでウォーターサーバーのポイントをおさえておきましょう!
お水のタイプ
ウォーターサーバー選びで重要となる水について、ご紹介します。ウォーターサーバーで飲むことのできる水は、大きく分類すると2種類の水があります。
RO水
RO水の水源は、水道水をはじめ、河川の上流や海洋深層水などです。その水を加熱殺菌し、放射能さえ防ぐとされる逆浸透膜(RO膜)でろ過する処理方法を施したものがRO水となります。メーカーによってはそこにミネラルを添加し、味わいを整えていることもあります。
処理方法のことからわかるように、安全性が高い水とされており、赤ちゃんのミルク作りなどに最適です。
- ミネラルを足したもの・・・軟水に調節されていて、天然水に近い味で飲みやすい
- ろ過しただけのもの・・・雑みがなく、スッキリとした味わい
天然水
天然水の水源は、地下水や川などです。処理方法は殺菌処理のみとなり、加熱殺菌と非加熱殺菌の、2種類になります。天然水の採水地などは、メーカーによってさまざまでありますが、最もポピュラーとされているのは、富士山周辺から採水されるバナジウム配合の天然水です。
何百年もかけて、地層を通るうちに鉱物から溶け出した天然のミネラルを含んでおり、味もRO水と比較すると口当たりがまろやかです。よりおいしい水が飲みたいというニーズにそって、バナジウム配合の天然水をはじめ、日本各地のシリカや亜鉛が含有されている天然水を提供するメーカーが増えています。
- 加熱殺菌・・85℃で30分以上加熱されたもの。安全性が高い
- 非加熱殺菌・・・オゾン殺菌、紫外線殺菌されており、ミネラルをたっぷり摂取できる
配送方式・ウォーターボトルのタイプ
次におさえておきたいポイントは、ウォーターサーバーに取り付ける水が入ったボトルとその配送方式です。ウォーターサーバーを申し込む際に、毎月の配達日を決められると当時に、配送方式とボトルのタイプを決められるのです。
ワンウェイ方式・使い捨てボトル
ワンウェイ方式とは、ボトル回収の必要が無い配送方式です。使い捨てのボトルで配送されるため、使い終わったらリサイクルゴミとして捨てられます。
雑菌の入り込まない設計がされたボトルがほとんどで、飲んでいくとボトルがつぶれていき、空気が入るのを防ぎます。そのことから、いつでも新鮮な水を飲めます。
そして宅配業者によって配送されているため、再配達が簡単で、外出することが多い方にオススメです。
リターナブル方式・ガロンボトル
リターナブル方式とは、ボトル回収が必要な配送方式です。ポリカーボネートという硬い素材を使用したガロンボトルのものが多く使われています。
回収されたものは、洗浄・殺菌したのちに、新しい水が充塡(じゅうてん)され届けられます。ゴミが出ないため、環境のことを考えられたボトルになっています。
またリターナブル方式では、何かあれば配達員に相談することが可能です。さらに受け取りの必要がなく、指定場所に空ボトルを置いておくことで、新しい水の交換をしてくれるというサービスがあります。
ワンウェイ、リターナブルの宅配地域
水は、毎月お客さまの都合で決めた日時に宅配されます。各社、宅配地域が決められているので、事前に確認をしましょう。ワンウェイ方式では、ほとんどが日本全国宅配可能となっていますが、北海道や沖縄県、離島については制限のあるメーカーが多いです。
またリターナブル方式では、水の配送に自社配送網を利用していることが多いため、全国に配達できいるウォーターサーバー会社はごくわずかです。沖縄や北海道など、都市部以外にお住まいの方は、必ず配送可能地域をご確認ください。
費用
各ウォーターサーバー会社やプランによって異なります。
初期費用
無料のメーカーが多いですが、初回事務手数料などがかかるメーカーもありますのでお申込み時に確認しておくようにしましょう。
月額費用
- ・レンタルサーバー代
- ・ボトル代
- ・配送料
- ・電気代
レンタルサーバー代、ボトル代のどちらか、または両方かかる場合があります。ボトルはおよそ1本に8リットルから12リットル入っていて、どのウォーターサーバーも2本からという場合が多いです。
月額費用は、2人家族の場合だと4000円~、3人家族の場合は6000円~、4人家族の場合は8000円程度を目安として考えてください。またその他に冷水、温水の温度維持のため、電気を使います。
電気代は、エコモードを搭載しているサーバーで月々300円~700円程度、通常のサーバーであれば月々1000円程度かかりますが、いずれも使用状況によって異なります。
その他にかかる費用
- ・メンテナンス料金
- ・解約金
ウォーターサーバーを使用していると、冷水や熱水のコック、ボトル口などが汚れてきます。またウォーターサーバーは電化製品ですので、動作確認が必要です。
そこで1年ないし2年程度使用したら、メンテナンスをしなければいけません。メンテナンス料金は無料のところもありますが、有料だとしても高くて年5000円程度でしょう。
また解約金に関しては、買い取りタイプのウォーターサーバーを除いて、約6カ月から3年までの契約期間としているメーカーが多く、契約期間内に解約すると5000円から1万5000円の解約料を支払わねばならないメーカーがあります。
レンタル料が有料の場合は、解約金がかからないメーカーもありますので、解約金に関してもしっかりと把握しておく必要があります。
※正しい料金については、必ず各ウォーターサーバー会社の公式ページなどでお確かめください。
ウォーターサーバーの各名称と特徴
ここからはスタンダードなウォーターサーバーについて、各名称と特徴について解説します。
卓上タイプと床置きタイプ
テーブルや台の上に置いて使う卓上タイプと、床に置いて使う床置きタイプがあります。卓上タイプは高さが低く小型なため、キッチン台の上やベッドルームなど置き場所が自由自在です。床置きタイプはキッチンやインテリアスペースにそのまま置いて使えます。
冷水と温水が使える
ウォーターサーバーの水は、常に適度に冷やされた状態で維持されており、いつでも飲みごろの温度で水を楽しめます。また温水が出るのも特徴となっており、80~90度程度の温度に保たれています。
ウォーターサーバーによっては、赤ちゃんのミルク作りに使えるよう、1段階低い温度に調節できる温度調節機能が搭載されているので、赤ちゃんがいるご家庭には便利ですね。
節電機能・クリーン機能
ウォーターサーバーを衛生に保つ役割をする「クリーン機能」と、電気代を節約できる役割の「節電機能」がついたウォーターサーバーがメーカーによってあります。クリーン機能や節電機能と一口に言っても、その性能はウォーターサーバーによって異なります。
(1)表面【ボトルカバー】
専用のウォーターボトルをセットしたら、ボトルカバーをかぶせましょう。ボトルからほこりが入ったりするのを防ぎます。リターナブル方式の場合は、カバーがないことも多いです。
- ・電源の点灯ランプ
- 電源がきちんと入っているかを確認するボタンです。
- ・冷水蛇口・冷水コック
- 冷水が出る蛇口です。
- ・温水蛇口・温水コック
- 温水が出る蛇口です。赤ちゃんや小さなお子さまがいる家庭で、温水が突然飛び出したりしないよう、最近は安全のためにロックがついているウォーターサーバーも多いです。(チャイルドロック)
- ・水受け皿
- 蛇口から出た水がこぼれた場合の受け皿がついています。(取り外しが可能です)
- ・エコモードランプ
- 電気代の節約のために、省エネ機能がウォーターサーバーについています。
(2)裏面【熱湯スイッチ】
電源を入れて、熱湯スイッチを押し、しばらく時間を置くと温水を使えるようになります。温水を使わない場合に長期間スイッチを切っておくと雑菌が繁殖しやすくなりますので注意してください。またボトルが空になっても極力切らないようにしましょう。
- ・ヒューズ
- 冷水、温水の温度を維持するのに電気を使っていますので、安全を保つためヒューズがついています。
- ・排水キャップ
- ウォーターサーバー内にはタンクがあり、水がたまっています。返却する際や使用しなくなったときにタンク内の水をすべて排出するときに使用します。
- ・電源コード
- 電源コードをコンセントプラグに差し込んで使います。
- ・アース
- 感電防止のためにアースがついています。
飲料から赤ちゃんの調乳、料理まで使える
ウォーターサーバーの水は、飲み水としてはもちろんのこと、お米を炊いたり、料理に使ったりと幅広く利用できます。また赤ちゃんのいる家庭では、ミルクづくりにも便利です。コーヒーや緑茶、中国茶にと、ウォーターサーバーの水は生活に合わせて幅広く活用できます。