子育てママさんの強い味方、ミルクの作り方と注意点
赤ちゃんには母乳が一番だから、完全母乳で育児をしたい!というママは多いと思います。でも産後すぐはなかなか母乳が安定して出なかったり、母乳だけでは赤ちゃんの体重がなかなか増えなかったりすることも珍しくありません。
そんなときには、赤ちゃんのためにも母乳だけにこだわらず、粉ミルクもあげましょう!いまは粉ミルクも母乳にかなり近い栄養を含んでいますし、もしママがお出掛けや病気などなんらかの理由で母乳をあげられない状況になっても、赤ちゃんが栄養をとれるという利点もあります。
ここでは、粉ミルクの作り方とその注意点について説明します。
ミルクの作り方
1.器具をそろえる
ミルク缶、計量用スプーン(ミルクの缶に入っています)、哺乳瓶、乳首、乳首入れ、カバーを手元に用意します。哺乳瓶などは消毒し、よく乾かしておいたものを使いましょう。
2.ミルクを計る
ミルクを作りたい分量だけ計り、哺乳瓶に入れます。このとき、ミルクの粉は缶のふたなどを使ってしっかりすりきりましょう。
キューブタイプのミルクを使う場合は、袋の封を切り、必要な個数を袋から直接哺乳瓶に入れましょう。
3.お湯を入れ、ミルクを溶かす
70℃くらいのお湯を、できあがり量の3分の2程度まで入れます。必ず一度沸騰させて冷ましたお湯を使いましょう。
瓶の上部を持ち、円をえがくように振ってミルクを溶かします。もし熱い場合は清潔なタオルなどを巻いて持ちます。この際瓶が滑り落ちないように注意しましょう
ミルクがしっかり溶けたら、さらにお湯または湯冷ましをできあがり量まで注ぎます。このとき、泡がたっていたらお湯の量は泡の下で合わせ、軽く振って全体を混ぜます。
4.水で冷ます
乳首をつけて流水や氷水にさらし、40℃くらい(人肌より少し熱い程度)まで冷まします。
5.温度を確認する
ミルクを冷ましたら、赤ちゃんに飲ませる前に必ず自分で温度を確認しましょう。からだの中でも皮膚のが薄い腕の内側部分に少量のミルクをたらし、少し温かく感じればちょうどいい温度です。
赤ちゃんが熱すぎるミルクでやけどをしたりしないよう、必ず温度の確認を行ってから飲ませましょう。
6.飲ませる
キャップを少し緩めながらミルクの出具合を調節し、赤ちゃんの口にしっかりと乳首を含ませます。乳首の中が常にミルクが満たされた状態で飲ませてあげましょう。
さらに飲み終わった後には縦抱きにし、背中を上下にさするか軽くたたいてゲップをさせましょう。その後もしばらく(5分くらい)は縦抱きのままにしてあげると、吐き戻しなどが少なくて済むでしょう。
ミルクを作るにあたっての注意
- ・熱湯を扱いますので、ミルクは必ず赤ちゃんがいないところで作りましょう。
- ・哺乳瓶などの器具だけでなく、まわりの環境やママの手も清潔に保ちましょう。
- ・調乳には、必ず一度沸騰させたお湯または湯冷ましを使います。早く冷ましたい場合は、あらかじめ湯冷ましを作っておくとよいでしょう。
- ・缶入りミルクは約開封後1カ月以内に使い切りましょう。ミルク中心や混合の場合は問題ありませんが、母乳を中心にしている方はとくに注意してください。
- ・その他、商品についている説明に従ってください。
おわりに
現在、日本で乳児用粉ミルクを製造・販売しているメーカーは6社あり、それぞれに配合している栄養素や量が少しずつ違います。もちろん、お値段も違ってきます。ママの好みもあると思いますが、赤ちゃんが抵抗なく飲んでくれて、購入しやすいものを選ぶとよいでしょう。
一部の栄養面では母乳にはかないませんが、ミルクが愛情の面で母乳に劣ることはありません。赤ちゃんの成長に合わせて柔軟に取り入れていけば、ママも赤ちゃんも負担が少なくなるかもしれませんよ。