赤ちゃんに水道水を飲ませちゃいけない!?ママさんなら正しい知識を身につけよう
「赤ちゃんに水道水を与えるのはちょっと……」と不安を感じているお母さんは多いかもしれません。水道水と赤ちゃんに関する情報は、いろいろな場で論じられています。与えてはいけないという意見もあれば、問題ないという意見もあります。
では実際、水道水の安全性はどう判断できるのでしょうか。赤ちゃん用のミルクに使ったり、そのまま飲ませたりしても大丈夫なのか、水道水の特徴を述べていきます。
なぜ水道水を不安に思うお母さんが多いのか
水道水に不安を抱く人の多くは、水中に含まれている残留塩素を警戒しています。残留塩素は、消毒・殺菌をするために欠かせない物質なので、どの地域においても含まれるものです。しかし浄水場において少なくなるように工夫されています。
厳しい水質基準をクリアした水道水しか配給されませんので、その点は安心できます。しかし昨今では水質が悪化していることにより、塩素量が増えているという傾向が見られ、このことがお母さん方の不安材料となっています。塩素の量が増えれば、当然残留塩素も増えてしまい、カルキ臭もきつくなります。
アトピー性皮膚炎やアレルギー体質の人の場合、この残留塩素に反応することがあると言われています。塩素量は、地域や気温の違いによって量が毎日変わりますので、日によっては多su
ぎると感じることがあるでしょう。対策としては浄水器を取りつけたり、サーバーを利用したりするなどの方法があります。
水道水は赤ちゃんに使える
水道水を赤ちゃんに与えないようにしている人は多いでしょうが、実は使用しても問題ないとされています。水道水に関しては、水道法という法律があり、厳しい基準が設けられています。その水質基準をクリアしたものしか水道水として供給しませんので、安心して利用できるのです。
放射線が気になるという人は、情報公開されているデータをチェックしてみてください。自分が住む地域の放射線量について、定期的に確認された内容を閲覧できます。レベルを超えている場合は、問題を解決するよう対策を練ってくれますので、供給されている水は安心して使えるものと言えるのです。
ただし住んでいる住宅形態によっては注意が必要です。水道水を貯水タンクから供給しているタイプのマンションだと、水質が悪くなる可能性があるのです。
メンテナンスを定期的に行って水質調査をしていれば問題ありませんが、管理が手抜きな場合は要注意です。1年に1度の点検しか義務付けられていませんので、不安な場合は他の方法で水を摂取した方がよいでしょう。
赤ちゃん用ミルクに使ったり、飲み水にしたりする時は、煮沸を行うべきです。カルキ臭がなくなる上に、大半の残留塩素を追い出せます。
どうしても不安な人は、自分で水質データを取ろう
水道水は、煮沸などの工夫次第で、赤ちゃん用ミルクに使えるという話をしてきました。しかしどうしても気になるという人は、自宅の水道水の水質調査を行ってみるといいでしょう。最近は手軽にチェックできるものが市販されていますので、試してみてください。
水質調査ができるキットは、通販サイトなどで安価に購入が可能です。自宅にいながら購入でき、検査結果も受け取れる便利なシステムとなっています。
最近は、赤ちゃん向けに調査できるキットが数多く売られています。注文をすると、購入したキットが自宅に配送され、水道水を入れた容器を検査機関に送り、その結果が配送されてくるという流れになります。
多くは1万円以下で買えるものばかりです。格安のものだと、5000円程度で購入できる場合もあります。
データを確認して問題がなければ、水道水を煮沸してミルクを作っても安心です。データが悪かった場合は、水道水以外の水の使用を考えた方がいいでしょう。
おわりに
赤ちゃんに水道水は使えますが、状況や環境次第で注意が必要なことは忘れないでください。そのまま水を飲ませる場合は、1歳を過ぎた頃からがよいと言われています。免疫力がついた頃からスタートさせた方が安心だからです。
気になる人は、湯ざましにするなど工夫をしてみましょう。