RO水と相性の良いお料理レシピ
人工的に作られた水、とも言われている「RO水」。特別なろ過装置を使って作り上げるこのRO水は、基本的にはほとんど(99,9パーセントまで除去できるものもあります)不純物を含みません。
後からミネラル分を人工的に付け加えたものもありますが、一般的にRO水は、ミネラル分などを一切含まない水を言います。
このように特殊な水であるRO水に適した調理は、どのようなものがあるのでしょうか。
RO水のもつ特性について
RO水に適した料理のレシピを知る前に、まずはRO水のもつ特徴について見ていきましょう。
ミネラル分を後で添加したものでない限り、RO水は非常に純粋で美しい水である、と言えます。雑みがないため、そのまま飲む分にはあまりおいしいものでないと言われていますが、混じりけのない純水であるという特徴は、ほかの水が持ちえないものです。
このためRO水は料理としてだけではなく、冷却用のミストを作るための水として、あるいは実験施設などで使われる実験用の水として使われ続けてきたという歴史があります。また水耕栽培にも役立ちます。
RO水は「人工的に作るもの」「一般的な水道水からでも作られるもの」「栄養価が低い」などの理由から、「天然水よりも1枚劣るもの」という扱いを受けています。また実際にRO水の方が天然水よりも安い傾向です。(ウォーターサーバーを利用する場合)
ただ実際にはRO水と天然水の間に優劣は存在しません。「どのような特性を持っているか」「どのようなものに向いているか」の違いがあるだけだ、と考える方がよいでしょう。
また「それでも採水地がわからないのが不安だ」という人は、「RO水を作るときの原材料となる水も、こだわりを持って選んでいる」というウォーターサーバー会社のものを選ぶと安心です。
原材料としてRO水を使う
ここからは、RO水を使った料理について見ていきましょう。まずはRO水を「原材料」として使う方法です。
RO水はミネラル分などの雑みがないため、非常に使い勝手のよい水として知られています。一般家庭で作ることはありませんが、ソフトドリンクなどに代表される、清涼飲料水やお酒の原材料としてRO水が使われているケースもあります。また豆腐やコンニャクといった、製造過程において水が欠かせない食べ物を作る際にも役立っています。
加えてRO水は「洗浄水」としても役立ちます。完全にきれいな水であるため、野菜などを洗うことに非常に適しています。ビタミンや各種の栄養素をなんら阻害することなく、「洗う」という役目だけを果たせるため、食材の味を極限まで邪魔しません。
「とにかく野菜をきれいにしたい」という人にとって、RO水はオススメの水だと言えるでしょう。
漬物や飲み物と非常に相性がよい、それがRO水
RO水を家庭で使う場合、ぜひとも「アク抜き」に使ってみてください。
硬水は肉のアクをよく引き出してくれると言われていますが、RO水もなかなか効果的です。またダシをとるときには軟水を、と言われていますが、不純物を含まないため、RO水もダシの味に影響を与えません。一説によれば、RO水を使って料理をした場合、食材が退色することなくあざやかになると言われています。
またミネラル分を一切含まないためか、味にもとげとげしさが出ることはありません。(RO水は、「ミネラル分が含まれていない」ことで、軟水の一種とされています)
ただし肉料理を煮込む場合は、やはり硬水の方がよいでしょう。
「コーヒーは軟水で出しても硬水で出してもおいしい、まったく違う味わいが楽しめる」と言われていますが、RO水もまた例外ではありません。
軟水を使った場合は酸味が際立ち、硬水を使った場合は苦味が際立つと言われていますが、RO水を使った場合は「コーヒー豆本来の味が引き立つ」と言われています。混じりけのないRO水だからこそ、このような評価が与えられるのでしょう。
日本のお米は、日本の水で炊くのが一番よいと言われています。日本の水道水は軟水であり、これはよくお米に吸収されます。軟水以上にやわらかい水であるRO水もまた、ご飯を炊くときに相性のよい水と言えるでしょう。コンブなどと一緒に炊き込んでみると、また風味がちがっておいしくなります。
RO水を使ったレシピというのは、無限にあります。とくにコーヒーなどは、飲み比べをしてみるとおもしろいのではないでしょうか。
おわりに
RO水はどうしても「1枚劣るもの」として見られがちですが、実はとってもお役立ちの水なのですね。とくに「料理の味をまったく邪魔しない」というのは大きなメリットなのではないでしょうか。
RO水も軟水の天然水も硬水の天然水も、どれも特徴があっておもしろいものです。スーパーで3種類を購入してみて、飲み比べをしてみるのも楽しいかもしれません。また軟水の天然水とRO水は、ウォーターサーバーでも飲み比べができます。