氷が臭い!?製氷機にミネラルウォーターを使ってはいけない理由
お茶やジュース、あるいはお酒など、飲み物を冷やして飲みたい時に入れる氷。おいしいお水で作ればおいしい氷ができあがるのでは?と、ミネラルウォーターで氷を作った経験はありませんか?でもいざできあがった氷からは、なんだかイヤな臭いが・・・。
実は、製氷機にミネラルウォーターを使うことはあまりよいとされていないようなのです。それはいったいなぜなのでしょう?今回は、製氷機にミネラルウォーターを使ってはいけない理由と、ミネラルウォーターを使って氷を作る際のポイントを解説します。
ミネラルウォーターは給水タンクに雑菌を繁殖させやすい
ミネラルウォーターといえば、塩素やカルキなどの成分が入っていなくて、誰でも安心して飲めるお水として広く親しまれていますよね。
しかしこれが落とし穴。塩素が入っていないミネラルウォーターは、水道水よりも腐りやすく、賞味期限も早いというデメリットが。そのため氷ができあがるまでの過程の中で、ミネラルウォーターから雑菌が繁殖し、製氷機の給水タンク内を不衛生な状態にしてしまいます。
でき上がった氷が臭くなったり、味に影響を及ぼしたりしてしまうのはこれが原因。そのため製氷機にミネラルウォーターを使うことは、あまりオススメされていないのです。
ミネラルウォーターで氷を作りたい時の3つのポイント
それでは「ミネラルウォーターでおいしい氷を作るのはムリなの?」というと、決して不可能というわけではありません。
あくまで推奨されていないだけなので、ポイントさえ抑えればミネラルウォーターでもおいしい氷を作ることが可能ですよ。ここではそのポイントを3つご紹介します。
ポイント1:こまめに給水タンクや浄水フィルタのお手入れをする
給水経路にミネラル成分が付着したままになると、時にはカビが発生する恐れも。ですからミネラルウォーターを使用する場合は、こまめに給水タンクや浄水フィルタをお手入れする必要があります。
お手入れの頻度はメーカーによって異なりますが、週に2~3回程度が一般的。製氷機を綺麗な状態にしてから氷を作りましょう。
またいくら清潔な製氷機で作ったとしても、ミネラルウォーターで作った氷は長期保存に向いていません。臭いや雑菌が繁殖する前に、出来上がった氷は早めに消費しましょう。
ポイント2:お手入れが楽な製氷皿を使う
製氷機を定期的に掃除するのが面倒な方は、製氷皿を使うのがオススメです。給水タンクや浄水フィルタに比べると、製氷皿の洗いやすさは一目瞭然ですね。
製氷皿は100円ショップでも入手可能です。最近では丸い形や少し変わった形の氷が作れるものも登場しているので、ぜひ注目してみてください。
ポイント3:硬度が100mg/L以下のミネラルウォーターを使用する
氷を作るミネラルウォーターは、硬度が100mg/L以下のものを使用しましょう。なぜかというと、硬度の高いミネラルウォーターだと、ミネラル成分が結晶化して製氷機内にどんどん蓄積していきます。そのため機械の故障の原因になる恐れがあるのです。
またミネラルは凍ると白くなるようなので、透明度の高い氷を作りたい時は硬度の低い軟水で作るとよいでしょう。
おわりに
ミネラルウォーターは塩素が入っていないため、腐りやすい性質を持っています。ミネラルウォーターを使って氷を作った時にイヤな臭いがしてしまうのは、固まるまでの間に雑菌が繁殖することが原因にあるようです。
とはいえミネラルウォーターでもおいしい氷は作れるので、水道水を使いたくない方は今回ご紹介したポイントを参考にしてみてください。
そしてミネラルウォーターで作った氷は、なるべく早めに使い切るようにしましょう。