本当はこわい、水道水に含まれている危険な細菌

普段、意識せず当たり前のように飲んでいる水道水。

日本の水道水は安全でおいしい、といわれています。たしかに「まずくて飲めない」ことはなく、むしろおいしく飲める場合がほとんどです。外国の方も、日本にやってくると水道の水がおいしく飲めることに驚くといいます。

ですが実は、水道水には殺菌しきれていない危険な細菌が潜んでいることもある、というのをご存じでしょうか？

海外に比べて環境が整っている日本の水道水事情

海外に旅行すると、「水道水はおなかを壊すので、市販のミネラルウォーター以外飲んではいけない」と注意されることがあります。実際に水道水にあたってしまい、旅行中ずっとトイレと友達…、という残念なことになったという話もよく聞きます。

実は、ほとんどの国の水道水は飲めません。水道水が飲めるのは、スイス・ドイツといったヨーロッパの国やオーストラリア、アフリカの一部の国など、計15カ国ほど。ほとんどの国では、飲用として望ましいといえません。

浄水設備など、しっかりとした衛生環境が整っていないことが原因で、水道水を飲もうという場合は各家庭でろ過するか、市販のミネラルウォーターを飲むしかない状況です。そうでないと環境によっては、人体に有害な細菌や鉄サビなどが混入している恐れがあるためです。

さらに海外では断水などが起こりやすく、水がいつでも手に入る、という訳ではありません。常に水を貯蓄しておき、断水に備えなくてはならないところもあるため、雑菌が繁殖しやすい環境であるともいえるのです。

日本では水道設備が整っているので、水道水が飲めないことはほとんどありません。水道水がいつでも出てくる、安全においしく飲めるといった環境は非常に有り難いことなのです。

世界でも安全でおいしいと言われている日本の水道水は、どのように管理されているのでしょうか？

日本の水道水は、水道法によって水質基準が厳正に定められています。その基準として、人体に有害なカドミウムや水銀などについては許容量を超えないこと、病気の原因にもなり得る大腸菌については、検出されないことが必須条件です。

水道水をつくる過程では、川などの水源から採水した水に、認可を受けた薬剤を入れて清浄な水にしています。薬剤は塩素やカルキなどで、菌の繁殖を抑制して水をきれいな状態にしてくれます。

水道水に薬剤を使用していると聞くと、人体に悪影響があるのではと心配になってしまうかも知れませんが、「生涯にわたって飲み続けても健康に悪影響のない濃度」と厳しく定められていますので、飲むことに問題はありません。

厳正に管理されている日本の水道水ですが、例外的に細菌などが混入してしまう場合もあります。

最近では、塩素で殺菌しきれない菌があることがわかってきています。エキノコックスやクリプトスポリジウム、ジアルジアといった細菌は耐性があり、まれに水道水に混入してしまう恐れがあるのです。

さらに古い貯水タンクのあるマンションも、水道水に細菌が混入してしまう心配があります。一般的に貯水タンクは水道法によって、年に一度の厳正な検査が定められていますが、貯水タンクの容量が10トン以下の小規模なものの場合、所有者の管理に一任されています。

中には貯水タンクの点検がおろそかになっている場合もあり、貯水タンクがカビや害虫などで汚染されてしまうと、水も雑菌などが繁殖してしまう恐れがあるのです。

これらの細菌が体内に入ると、下痢や腹痛が起こり深刻な場合死に至るケースもあります。、決して軽視できません。

また川などの水源から採水した水には、フミン質という成分が含まれていますが、殺菌のために配合した塩素と化学反応を起こしてトリハロメタンという化合物が生成されます。

トリハロメタンには発がん性があるとされていて、問題になりました。各自治体の水道局では「人体に問題がないレベル」としていますが、不安に感じる人も多いのが現状です。

基本的に、細菌は熱耐性のないものがほとんどですので、一度沸騰させれば殺菌できます。雑菌が繁殖しやすい梅雨から夏ごろにかけては、少しでも水道水が気になるようでしたら飲用水は沸騰させたものを飲むようにしましょう。

とはいえ飲用水を毎回沸かすのは、かなりの手間です。その点ミネラルウォーターはしっかりと殺菌がおこなわれた安心の水がボトリングされていますので、簡単に安全な水を飲めます。

とくにミネラルウォーターサーバーは、在庫を心配することなく、たっぷりとおいしくて安全な水を楽しめるのでオススメです。

世界でも安全でおいしいとされている、日本の水道水。

厳正な管理下で私たちは安心して水道水を飲めていますが、環境によっては不安に感じることも多いのが事実です。安心でおいしい水が飲めるミネラルウォーターサーバーを選ぶ人が増えているのも、自然なことなのかも知れませんね。