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水に含まれている微量ミネラルとは?

水に含まれている微量ミネラルとは?

ミネラルは人間に必要な5大栄養素のひとつ。美容や健康にもいいとして、積極的にミネラルウォーターを摂取している方も多いのではないでしょうか。

実はミネラルは水道水にも含まれているもので、単にミネラルと言ってもその種類はさまざま。中でも健康に大きな影響をもたらすとされているのが「微量ミネラル」です。

本記事では、この聞き慣れない微量ミネラルというものを解析していきます。本当に必要なミネラルをしっかりと摂取するために、必見です!

ミネラルとは

ミネラル

そもそもミネラルとは、地球上に存在する元素であり、その数およそ92種類以上(100種類以上といわれることも)あると言われています。

地球上に存在する4大元素である「炭素」・「窒素」・「酸素」・「水素」の4つを除いたものをミネラルといいます。また多くの人が家庭科の授業で習っているであろう必須ミネラルとは、人間が健康を維持するために欠かせないミネラルのことで、100種類近くあるミネラルの中でも厳選された16種類のことを指しているのです。

さらに必須ミネラルの中で、主要ミネラルと微量ミネラルに分類されています。

ミネラルは体内で生成できない!

ミネラルは炭水化物・脂質・たんぱく質・ビタミンと並んで、人体に欠かせない5大栄養素として重要視されています。

しかしミネラルは体内で作り出せません。そのため積極的に食物から摂取する必要があります。ミネラルは体の組織を構成する他、さまざまな生理機能の維持や調整に欠かせない成分で、そのバランスが非常に重要。多すぎても少なすぎても好ましくないという繊細な栄養素なのです。

そこで必須ミネラルの中でも“主要ミネラル”とは何か、“微量ミネラル”とは何かを少しでも知っておくと、効率良くミネラルを摂取できるかもしれません。

主要ミネラルと微量ミネラルとの違い

ミネラル

主要ミネラルと微量ミネラルに分けられている基準は、1日の摂取量が100mgを越えているかどうかです。

主要ミネラルは体内に必要な量が多く、体を構成する主要なミネラル成分として働いています。一方微量ミネラルは、その他の成分をサポートする働きを担っているものが多く、主要ミネラルほど多量に摂取するものではないものとなっています。大きく見ればミネラルというくくりになりますので、それぞれが体を構成し、生命や健康を維持するために欠かせないものに変わりはありません。

それでは主要ミネラルと微量ミネラルにはどのようなものがあり、それぞれ身体の中でどんな働きをしているのか見ていきましょう。

主要ミネラルと効果

カルシウム

16種ある必須ミネラルの中で主要ミネラルと呼ばれるのは、「カルシウム」「マグネシウム」「ナトリウム」「カリウム」「リン」「硫黄」「塩素」の7種です。
それぞれが人間の体にとって、どんな役割を果たすのかご紹介しますね。

カルシウム

カルシウムが不足すると骨の老化につながる、またイライラしやすくなるなど、一般的に知られているイメージはこのような感じだと思います。しかしカルシウムはこれ以外にも血液や筋肉、神経系や血圧のコントロール機能にも関係している成分なのです。カルシウムが不足すると筋肉の収縮作用や神経の興奮などに影響が出るため、心身ともに正常な状態を保つには欠かせないミネラルといえます。

マグネシウム

マグネシウムはたんぱく質を合成するため、骨格など体の構成を造るために欠かせない成分です。マグネシウムは体内に30gほど存在しているミネラルですが、外からしっかりと補うことでけいれんやイライラ、心臓発作など、神経の興奮により引き起こされる諸症状を防止します。

ナトリウム

ナトリウムはバランスが非常に難しい成分で、少なすぎると低血圧を招きやすくなります。また多すぎると高血圧に。神経伝達や体液浸透圧の維持などの役割を担っており、血圧の低下による頭痛やめまい、披露などを軽減するには適度な摂取が必要です。

カリウム

カリウムは体内細胞にも存在しているミネラルですが、食物などから摂取しても、9割は排出されてしまうという特徴があります。失われやすいミネラルなのです。またカリウムは、ナトリウムとともに血圧や体液浸透圧の調整を行っています。ナトリウムのバランスを調整しながら血圧の上昇を抑える他、排出を促す、また筋肉の収縮などにも深く関連しているミネラルです。

リン

リンは成人の体内に存在するミネラルの中で、とくに多いとされているカルシウムの次に保有量の多いミネラルです。全身の組織の構成に関わる成分のため、生命や健康維持に欠かせない成分といえます。リンの大きな特徴は「補酵素」であること。他の成分と結合してその働きをサポートする成分のことです。時にはビタミンと結合し、時にはカルシウムやマグネシウムとも結合します。骨格の構成や神経伝達、糖の代謝に関わるなど、命を維持するためには欠かせない成分です。

硫黄

黄はリンと同じく他の成分と結合し、その働きをサポートする役割を担っています。とくに体内の代謝に役立っており、肌や髪、爪などの組織を作っているため、美容・健康に一役買っている成分なのです。硫黄はシスチンというアミノ酸に存在しており、有害なものが体内に蓄積することを防止してくれる成分でもあります。

塩素

塩素は主に肝機能に働きかける成分です。胃酸の成分のひとつとしても知られています。通常は肝臓の機能をサポートしていますが、嘔吐(おうと)や下痢、発汗などで塩素が不足しやすいため、こうした際には積極的な摂取が必要です。

このように7種の主要ミネラルは、互いに合成することで働きを強めている成分もあれば、単体で重要な役割を担っている成分もあるのです。どれも欠かすことのできない重要なミネラルであり、それぞれ食物やサプリメント、飲料を利用してバランスよく摂取したいところです。

微量ミネラルと効果

鉄

では健康に大きな影響をもたらすとされている“微量ミネラル”とはどんな成分なのでしょうか?微量ミネラルとは、16種の必須ミネラルから主要ミネラルを除いた残りの9種を指しています。100種類近くあるミネラルの中でごくわずかといわれる微量ミネラルが不足すると、どんな健康被害が及ぶのか確認しておきましょう。

赤血球中にあるヘモグロビンを生成することで知られている鉄。体内で酸素を運搬する重要な役割を担っています。鉄が不足すると貧血などの症状が出ることはよく知られていますが、便秘や下痢などの腸内環境に影響を及ぼす他、うつ病などの精神面にも影響を及ぼす可能性もあります。

銅は鉄の働きをサポートしているため、不足すると鉄と同様、貧血を引き起こす他、疲労などを感じやすくなります。またメラニン色素の生成や、有害金属の毒性を弱める働きも。銅が不足すると、貧血以外にも骨粗しょう症や高血圧、動脈硬化など、さまざまな健康被害を引き起こす可能性があります。

ヨウ素

甲状腺ホルモンを生成するヨウ素は、主に甲状腺に存在しています。不足すると甲状腺腫や甲状腺機能の低下などを引き起こす可能性がある他、皮膚や髪などの衰えや免疫力の低下なども見られます。

マンガン

人体において欠かすことのできない成分、「酵素」の活性化に役立っているマンガンは、骨などの体を構成するタンパク質の代謝をサポートしている成分です。体内の代謝に関わるため、皮膚や血液、発育関連で健康被害を及ぼす可能性があります。

セレン

セレンは体内の老化やサビつきをもたらす酸化に対して働く、抗酸化作用のある成分です。有害な毒素を抑制し、性機能や筋力、免疫力や精神力など、さまざまな機能の衰弱を抑える効果が期待できます。

亜鉛

亜鉛は生命維持に欠かせない、酵素の働きサポートする働きがあります。水銀や鉛など、人体にとって有害とされる金属から、身を守るという重要な働きも担っているのです。不足すると免疫機能の低下やうつ症状などが見られます。

クロム

レバーや肉類に多く含まれているクロムはコレステロールや中性脂肪を下げてくれる効果があり、脂質の代謝に働きかけています。糖尿病を抑制するインスリンに働きかけることもあり、生活習慣病の防止には欠かせません。とくに「三価クロム」というミネラルが、健康にとって大きな働きかけをしてくれるとされています。

コバルト

コバルトは聞きなれない名前ですが、ビタミンB12を構成する成分で、悪性貧血の予防や神経機能を正常に保つ役割を担っている微量ミネラルです。集中力に欠けるときはコバルトが不足している可能性もあります。

モリブデン

肝臓や腎臓に存在している微量ミネラルです。酵素の働きをサポートする成分として知られています。肝臓や腎臓の機能に関連しているため、不足すると尿路結石を生成する他、貧血や意識障害などの症状を引き起こす可能性があるのです。鉄が欠乏した際に摂取するといいとされている成分でもあります。

厚生労働省は、食事摂取基準に「ナトリウム・カリウム・カルシウム・マグネシウム・リン・鉄・銅・亜鉛・マンガン・セレン・モリブデン・クロム・ヨウ素」の13種類を摂取するよう記しています。
しかし実際には、さらに3種類多い16種類が必須ミネラルとして人体に欠かせないミネラル成分なのです。

おわりに

いかがでしたか?無色透明なお水ですが、実はこんなにも身体を作る栄養が含まれているんです。

市販で販売されているミネラルウォーターや水道水など、わかる範囲でミネラル成分を確認してみるとまた違った感覚で水分補給を楽しめると思います。

主要ミネラルと微量ミネラルを合わせて、人体に必要な“必須ミネラル”としていますので、ミネラルの摂取によりこだわるのであれば、各メーカーがお水にこだわっているウォーターサーバーの利用を検討してみてもいいかもしれません。

健康を維持するために、ぜひミネラルに関して興味を膨らませてみてくださいね。

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