水にも賞味期限がある!お水の正しい保管方法とは?
みなさんはお水の賞味期限や保管方法について考えてみたことはありますか?
お水は長期間置いても外見の変化はあまり感じられません。賞味期限といってもなんだかピンと来ませんよね。ですが無色透明であまり変化のないお水にも、実は賞味期限があるのです。
今回はお水の賞味期限や正しい保管方法について詳しくお伝えしていきます。
お水は腐らないって本当?
お水は腐らないと聞いたことはありませんか?これはお水が無機物(むきぶつ)だからです。「腐る」とは微生物がタンパク質を分解して、悪臭を発生させた状態です。微生物などの存在しない無機物であるお水は腐らないといわれています。
しかし私たちが日常的に使用しているお水は腐ります。なぜなら微量の微生物が混ざっているからです。「お水は腐らないから大丈夫」と安心はできませんね。市販されているお水は、できる限り微生物などの不純物を取り除いた状態で、容器に密閉されています。ですから長期保存は可能ですが、開封後は雑菌が入り込んでしまうので時間の経過とともに腐っていくのです。
お水にもある賞味期限
食品に記載される期限表示には、急速に劣化する食品に記載される「消費期限」と、劣化しにくい食品に記載される「賞味期限」があります。お水は急激に劣化しません。ですから「賞味期限」が表示されているのです。
消費者庁の説明によると、「賞味期限」は決められた保存方法を守っていれば、品質が維持できる期間とされています。つまり正しく保存されていれば、風味を損なうことなくおいしく口にできるということですね。ですから賞味期限を過ぎたからといって食べてはいけないわけではないのです。その判断は実は消費者に委ねられています。
注意しなければならないのは賞味期限が「開封前」の状態を前提としていること。一度開けてしまうと、空気中や手についた雑菌が容器の中に入り込んでしまいます。そのため賞味期限内でも開封した場合はなるべく早く消費しなければなりません。
ペットボトルのお水の賞味期限は?
ペットボトルに入ったお水の場合、賞味期限はサイズによって異なります。なぜなら中身が同じでも、サイズが違うと外部から受ける影響に差が出てくるからです。私たちが手にする機会が多い500mlでは、ほとんどのメーカーで賞味期限は1年に設定されています。開封後はその日のうちに飲みきるようにとされています。500mlのサイズはコップなどに移すよりも、じかに口をつけて飲むことが多いので雑菌も繁殖しやすくなっています。なるべく早めに飲みきることをオススメします。
容量が多い1~2Lだと賞味期限は2年、開封後は2~3日とされています。どちらのサイズでも、開封後はしっかりとふたを閉めて冷蔵庫で保管しましょう。なぜなら常温で放置していると雑菌が増殖してしまうからです。日中の温度が高い時期に1日中常温で持ち歩いたペットボトルの中身が残っていたら、飲まない方がいいかもしれません。どのメーカーもボトルのキャップ部分かペットボトルに、賞味期限が記載されています。日をおいて飲む場合は日付を確認しておくと安心ですね。
ウォーターサーバーのお水の賞味期限
ウォーターサーバーでは、お水の賞味期限はどうなっているのでしょうか?ほとんどのメーカーでは、お水の箱やボトルに賞味期限が記載されています。メーカーにより違いはありますが、未開封で製造日より6カ月~1年。開封後はなるべく早めに、あるいは2週間~1カ月以内をめどにお早めに召し上がってくださいと公式サイトなどにも書かれています。
ウォーターサーバーの場合は、開封後というよりボトルをセットしてからと言った方がわかりやすいかもしれませんね。ペットボトルに比べて開封後の日数が長いのは、ウォーターサーバーに設置することで温度が一定に保たれ、サーバー本体の構造が空気と水の接触を防ぎ、フィルターにより雑菌を除去する仕組みになっているからです。
災害などでサーバーにセットできない状態では、24時間以内に飲みきったほうが安全です。雑菌の繁殖を防ぐためには、サーバーを直射日光の当たる場所や、温度の高くなる場所には設置しないなど、配慮は忘れないようにしましょう。また雑菌が増えないように、ボトルの差し込み口や蛇口の汚れをこまめに拭き取るなど、清潔を心がけるとさらに安心ですね。
正しく保管して賞味期限ギリギリまでおいしく飲もう
どんなものにでも言えることですが、製造したその瞬間から劣化は進んでいきます。ですから賞味期限ぎりぎりまでおいしさを保つには、その製品に合った方法で正しく保管することがポイントです。
お水には保管に向かない場所がいくつかあります。その条件をひとつも満たさない場所に保管するのがもっとも正しい保管方法といえるでしょう。
お水は温度があがると雑菌は増殖しやすくなります。高温になる直射日光が当たる場所には置かないようにしましょう。また紫外線や気温差が激しくなる屋外では、容器の劣化、損傷や菌の増殖を招きやすくなります。容器損傷で異物混入の可能性も考えられるのでこちらも避けたい場所です。
容器によっては、微量の空気や匂いを通してしまう素材が使われているものもあります。ですから臭いの強いものの側には置かないようにしてください。臭いが移ってしまってはせっかくのお水が台無しです。
おわりに
お水の賞味期限は思っていたより長いと感じた方も多いのではないでしょうか。しかし最後までおいしく飲むためには正しい場所に、正しく保管することが重要とおわかりいただけたかと思います。
そして開封後は、できるだけ早く飲みきってしまわなければなりません。開封しても衛生的なお水が長く飲めるのは、きちんと管理されているウォーターサーバーならでは。最後の一滴まで、清潔でおいしいお水をのむためにウォーターサーバーを導入してみてはいかがでしょうか?