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水の正しい保存方法とは?

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日本では、蛇口をひねれば水が出てくるのが当たり前です。当たり前だからこそ、その水を保存するとき、どうすればいいのかご存じない方も多いのではないでしょうか。

ここでは、正しく水を保存するための方法をご紹介します。

水を保存する際は、フタのできる容器に口元ぎりぎりまで

ペットボトル

水を保存する際には、ポリタンクやペットボトルなどのフタのできる容器を使い、口元ぎりぎりまで水を入れて保存しましょう。水は、空気に触れると細菌が入り込み、急速に腐敗していきます。フタのできる容器いっぱいに水をくみ置くことで、できるだけ空気に触れることなく保存することが可能です。

水を注ぐ前に必ず容器を洗い、よく乾かす。水を入れるときはゆっくりと

ポリタンク

容器が汚れていると、細菌が湧き、水が腐敗しやすくなります。たとえ未使用の容器であっても、使用する前には必ず容器内をよく洗浄し、日陰干しにしてから使いましょう。容器内を洗浄しやすいように、口の広いタンクを使用するのがポイントです。

また勢いよく水を注いでしまうと、気泡が発生し、水が空気に接する機会が増えてしまいます。水を注ぐ際にはゆっくりと、気泡が浮かばないように気をつけましょう。

保存しておく場所は、直射日光の当たらない涼しい場所で

ポリタンク

直射日光を受けると、水の内部でバクテリアなどが増殖してしまいます。保存する場所は、必ず直射日光が当たらない、風通しのよい涼しい場所を選びましょう。

もし適した場所が見つからない場合は、黒いビニール袋でタンクを覆ってもOKです。また「すのこ」などを下に敷いて、風通しが良くなるような工夫を凝らすのもいいでしょう。

保存しておける期間

カレンダー

仮に水道水をタンクに注いだとしたとします。その場合、保存できるのは常温で3日程度、冷蔵で10日程度です。

水道水は消毒のために塩素などを使っていますが、保管場所の温度が高かったり、日の光を浴びたりするとこの消毒の効果が消え、安全性が低下して飲料用として適さなくなるからです。このため残念ながら水道水は長期保存には向きません。

水道水を用いる場合には、こまめな中身の入れ替えを心がけましょう。ただし保存期間がすぎても、沸かして飲むのであれば問題ありません。

もし災害時の備えとしての長期保存を考えているのであれば、市販のミネラルウォーターを使いましょう。ミネラルウォーターは賞味期限が長く設定されており、適切な保管場所で保存できるのであれば、常温でも冷蔵でも2リットルサイズのもので約2年間、保存しておくことが可能です。

「煮沸してから保存」「浄水器を通してから保存」はNG

煮沸

水道水を保存するとき、やってしまいがちなのが間違いとして「煮沸してからタンクに注ぐ」ことがあげられます。水道水を煮沸してしまうと、消毒のために含まれているカルキが熱で分解されてしまい、空気中から細菌を取り込みやすくなってしまうのです。

これと同じように、浄水器を通した場合でも、水分中に残留している塩素が消えてしまうため、細菌を取り込み腐敗が進みやすくなってしまいます。

くみ置きの量は1人につき1日分3リットルが目安

3リットル

成人が1日に必要な水の量は、2リットルから2・5リットルといわれています。タンクなどに水を注いで保管する場合、これに多少の余裕を加えた、3リットル程度を目安にするとよいでしょう。災害時に備えるのであれば、できれば3日分以上の量を確保しておきましょう。

おわりに

水を保存する際にもっとも重要なことは、「細菌をガードし、水が腐敗しないようにすること」です。水は、人が生きていくためには欠かすことのできないものです。保存の際には細心の注意を払い、できるだけ長く保存しておけるように心がけましょう。

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