放射能が心配!ウォーターサーバーの水は大丈夫?
2011年に発生した東日本大震災。その直後に起きた福島原発事故の影響で、放射能の問題は永遠の課題になりました。
実は震災以降からしばらく、ウォーターサーバーの契約が飛躍的に伸びたという話があります。それだけ、飲料水への心配が募っていたことでしょう。
今回はウォーターサーバーの水が本当に安全であるのかという問いに答えたいと思います。
放射能が人体に混入する流れ
きれいな水が放射能によって侵され、その水を飲んだわれわれの身体に悪影響が出る。簡単に言ってしまえばこれだけのことですが、身体がどのように放射能の影響を受けるのか、その過程をしっかり知っておきましょう。
外部被ばくと内部被ばく
人体が放射能の影響を受けることについては、外部被ばくと内部被ばく、2通りの流れがあります。
外部被ばくとは、文字通り身体の外側から放射能の影響を受けること。つまり空気中に飛散した放射性物質を、直接浴びてしまうような状況を指します。福島の原発事故などがその最たる例ですが、身近なものでは病院のエックス線検査もエックス線という放射能を使用した外部被ばくの一例です。
一方の内部被ばく、これが水をはじめとした食品の摂取などにより、体内から放射能の影響を受ける事象です。福島原発事故の際には、大量の放射性物質が飛散したため周辺地域では水への影響がとくに心配されていました。
数回飲んだくらいでは、すぐに体調不良を訴えるというようなことはありませんが、長い年月を通じて摂取することはぜひとも避けたいですね。
ウォーターサーバーの水が安心な理由
飲料水への懸念が強い日本にあって、ウォーターサーバー業者はどのような点に気を使い、販売活動をしているのでしょうか。ウォーターサーバーが安全であると言われる理由をまとめてみました。
放射能検出結果報告書の明示
各ウォーターサーバーの公式サイトをのぞいてみると、まず間違いなく放射能の測定検査結果をPDFファイルなどで明示しています。中でも、人体に大きな影響を及ぼすとして話題になっている「放射性セシウム」や「放射性ヨウ素」は、最重要項目として各サイトで報告され、すべて基準値をクリアしています。
もちろんですが、これら放射性物質が検出された場合は売り物にはなりませんので、非常に安心できる要素になります。
天然水の採水地
ウォーターサーバーの商品になる天然水は、そのほとんどが採水地の地下何百メートルにたまっているような地下水が利用されています。
地下水というのは、雨や雪が地層や地盤に吸い込まれ、長い年月をかけてろ過されたものです。天然のフィルターとでも表現できるでしょうか。
キレイに磨かれるだけではなく、同時にミネラル成分を程よく含んだ水に仕上がるため、安全なだけでなくおいしく飲めます。
RO技術を駆使した水
ウォーターサーバーには天然水だけではなく、RO水という人工的に作られた水を販売しているところも多くあります。RO膜という、実に0・0001ミクロンのフィルターは、水分子よりも大きな物質はすべて遮断してしまうほどの小ささです。
これにより、放射能はもちろんダイオキシン類、コレラ菌や大腸菌といった多くの有害物質を取り除いた純水が出来上がります。
中にはRO処理をした後、ミネラル成分を添加しているメーカーもあり、安全面のみならず味わいにもこだわったおいしい水を提供しています。
おわりに
いかがでしたか?今回は、ウォーターサーバーが放射能対策において安全と言われる代表的な理由をいくつかあげてみました。
お水そのものの安全性もさることながら、サーバー本体の衛生面や利便性を考えても、ウォーターサーバーは利用する価値が高いサービスであると言えそうです。