安全でおいしい水とは?
お水はおいしいことも大切ですが、安全であることも非常に重要です。現在、国が行っている安全基準や、おいしいお水の定義とはどんなものなのか?について解説をしていきます。
水道水の安全性
毎日口にするものだから、お水の安全性というのは非常に大切です。たとえ少量でも、それが長期間続けば、蓄積されて大きな悪影響が出る可能性だってあります。さらには生命の危険を脅かすことにもなりかねません。
日本では2004年、さまざまな環境問題が背景となり、水の安全性が叫ばれはじめました。以前の水質基準46項目の中から9項目が取り除かれ、そこに追加で大腸菌や全有機炭素、アルミニウムなど、13項目が加わりました。
さらに27項目に及ぶ水質管理目標設定項目と40項目に及ぶ要検討項目が導入され、水質に対しての基準は一気に厳しくなったのです。
ミネラルウォーターの安全基準
ミネラルウォーターであっても、基本的な安全基準というのは水道法の基準に則っていますが、さらに追加として、界面活性剤やフェノール系、多環芳香族炭化水素や鉱油、そしてポリ塩化ビフェニール(PCB)累・農薬の6部室が検出されてはいけないという決まりもあります。
お水のおいしさとは?
「おいしさ」は主観によるものですので、何を基準にするべきかに正解はありません。しかし一般的には味と香り、そして温度が重要であると言われています。
以下は「おいしい水研究会」(旧厚生省の訪問期間)が定義した、おいしい水の条件です。
- 1.水温
20度以下の水温が適切とされており、一番おいしいのは10~15度。とくに夏は冷たい方がよりおいしく感じます。
- 2.上流残留物
30~20mg/リットルが適度であり、量が多くなると渋みや苦みにつながります。しかし逆に少ないと滋味がなくなってしまいます。
- 3.硬度
ミネラルの量により左右される数値で、50ml/リットル前後が日本人から好まれています。
- 4.遊離炭素
水中にある二酸化炭素の量です。適度ですとさわやかな味となりますが、量が多い場合は刺激が強くなってしまいます。
- 5.臭気度
3度以下が適切とされています。
- 6.過マンガン酸カリウム消費量
有機物量を示しており、3mg/リットル以下が適切とされています。これが多いと苦みにつながります。
- 7.残留塩素
0・4mg/リットルが適切です。「カルキ臭さ」の原因となり、お水の味を損なわせます。
おわりに
安全でおいしいお水というものを目指し、国も努力を続けています。さらに民間レベルでも、さまざまなミネラルウォーターが発売され、消費者の喉を潤しています。
もしもおいしいお水に出会えたときは、それが安全基準に合格し、いろいろな成分が溶けていることを思い出してみてください。