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清涼飲料水とミネラルウォーターの違い

清涼飲料水とミネラルウォーターの違い

近年、スーパーやコンビニではいろいろなメーカーのお水を見かけるようになりましたよね。中には、りんご、桃、みかんなどの味がついた商品も続々と登場しています。

見た目に違いがないので、これら味付きのお水もミネラルウォーターの仲間に分類されるかと思いきや、ラベルに印字されたタイプや名称の項目を見ると「清涼飲料水」の表記が。清涼飲料水と聞くとスポーツドリンクやジュースを思い浮かべる方が多いと思いますが、一体どうしてこれらと同じ分類にされるのか、どういった点が異なるのか疑問ですよね。

今回は清涼飲料水の解説をはじめ、ミネラルウォーターとの違いについてまとめました。ぜひ目を通してみてください。

清涼飲料水って何?

清涼飲料水

食品衛生法によると、清涼飲料水は「アルコール成分を含む飲料や乳製品以外のすべての飲み物」と定められています。具体的にどのような飲み物があるのかを簡単にまとめましたので見てみましょう。

  1. ・緑茶、紅茶、ウーロン茶などのお茶類
  2. ・コーヒー飲料
  3. ・機能性飲料(アミノ酸、食物繊維、ビタミン、カテキンといった体によい成分が配合された飲み物)
  4. ・果肉や果汁を含んだ果実飲料
  5. ・野菜ジュース
  6. ・缶入りのコーンポタージュやスープ、お汁粉など

ざっと挙げただけでもたくさんのタイプがありますね。私たちが普段買う飲み物の大半は、清涼飲料水になります。

ミネラルウォーターは清涼飲料水ではない

ミネラルウォーター

アルコール飲料や乳製品以外のすべてが清涼飲料水なら、普通のミネラルウォーターもそれに該当するか?というと、実はそうではありません。ではなぜ、アルコールも乳製品も入っていないはずのミネラルウォーターが、清涼飲料水に当てはまらないのでしょうか。その理由は、農林水産省が定めた日本に存在するミネラルウォーターについての品質表示ガイドラインにあります。

このガイドラインによると、水源からくみ上げた地下水を原水とし、沈殿・ろ過・加熱殺菌以外の処理を行っていないお水が「ナチュラルウォーター」。「ナチュラルウォーター」のうち、地下や地層に溶け出たミネラルを含んだ地下水(硬水)を原水としたものを「ナチュラルミネラルウォーター」とよんでいます。「天然水」と表記できるのは、この2種類のみとなるようです。

そしてナチュラルミネラルウォーターに対して、殺菌や成分の調整をしたもののみを「ミネラルウォーター」とよんでいます。

以上のことから、ミネラルウォーターは清涼飲料水に当てはまりません。反対に同じ採水地の水を使っていても、果汁や甘味料を加えた「味のあるお水」に関しては、ミネラルウォーターには当てはまらないのです。

ちなみにミネラルウォーターが細かく分類されるのと同じように、コーラやサイダーなどを炭酸飲料、果肉や果汁など果物を含むものを果実飲料と、清涼飲料水も何種類かに分けられています。

おわりに

清涼飲料水とミネラルウォーターの定義から、それらの違いについてご紹介しました。

アルコール成分を含む飲料や、乳製品以外のすべての飲み物を「清涼飲料水」、原材料が水だけのものを「ミネラルウォーター類」。ミネラルウォーター類は、製法ごとに「ナチュラルウォーター」「ナチュラルミネラルウォーター」「ミネラルウォーター」の三つに分類されます。

このコラムを通して、味のついたお水がミネラルウォーターではなく、お茶やジュースなどと同じ清涼飲料水である理由も解決しましたね。いろいろな風味をもつ清涼飲料水もいいですが、お水本来の味を楽しみたい時は、ぜひミネラルウォーターも飲んでみてください。

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