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都道府県別!ミネラルウォーター生産量とその特徴

都道府県別!ミネラルウォーター生産量とその特徴

健康・美容・おいしさを求めて、日本のミネラルウォーターの消費量は年々伸びています。それにともない生産量も増加しています。また災害や水不足のときのために、備蓄用として常備している家庭も多いでしょう。

みなさんが、いつも飲んでいるミネラルウォーターは、どこの県で生産されているか意識したことはありますか?生産地よって含まれている栄養素が違うため、その効果も変わってきます。

ちなみによく聞く硬度とは、1Lあたりに含まれるカルシウムとマグネシウムの量です。日本では100mg以下が軟水といわれています。日本のお水は水道水も含めほとんどが軟水です。

今回は、日本ミネラルウォーター協会の「2016年都道府県別ミネラルウォーター生産数量の推移」にある1位~5位までの商品の生産量と特徴をご紹介しますね。

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天然の水がめ!一位は山梨県

富士山

国内のミネラルウォーターの約4割を生産している山梨県。その生産量は142万522kl。日本一の高さを誇る富士山はその気高い景観とともに、名水を育む、厳しい自然の恵みがいっぱいの天然水を、私たちにもたらしてくれています。

花こう岩層(かこうがんそう)を通過した硬度30mg前後の軟水で、カルシウム・マグネシウム・ナトリウム・カリウムをほどよく含んでいます。すっきりとキレがよく、まろやかで飲みやすいのが特徴

また子どもからお年寄りまでおいしく飲める良質の水は、ワインや蒸留酒造りにも選ばれています。

北杜市白洲町に工場をかまえるサントリーは、天然水は森から生まれるという考えのもと、山を見守り時には補修作業などの活動をしています。

バナジウムが豊富な天然水、静岡県は二位

富士山麓

生産量が53万7786klの静岡県は、水道水の半分が地下水を水源としています。それほど豊かな水の多くは、日本のシンボルともいえる富士山からもたらされているのです。

玄武岩層(げんぶがんそう)を通過し、健康と美容効果の高いバナジウムが豊富です。このバナジウムがこれほど含まれているのは、富士山麓で採れる天然水のみ。夏の避暑地として知られる朝霧高原の天然水は、バナジウムが約180μg(マイクログラム)も含まれています。

硬度はやや高めの30~90mg。口当たりのいい、さっぱりしたのど越しの軟水です。ほかにもカルシウム・マグネシウム・ナトリウム・カリウムをバランスよく含んでいます。

神秘的なブナ林と大山の恵み!三位は鳥取県 

奥大山

日本で1番人口の少ない鳥取県ですが、ミネラルウォーターの生産量は32万948klと多く第3位です。西日本有数の豪雪地帯でもある鳥取県の天然水といえば、雪深い奥大山(おくだいせん)が有名です。

ブナの林が神秘的な大山に降り積もった雪が、雪解け水となり、山肌を伝い地下深くに染み込んで蓄えられていきます。

そうして栄養価の高い土壌でろ過された天然水は、甘ささえ感じるほど、日本人好みのやわらかな風味です。硬度はあまり高くなく約20mg前後の軟水です。界面活性力(油を溶かす力)が高く、カルシウム・マグネシウム・ナトリウムを豊富に含んだ天然水です。

北アルプスの清らかな天然水、四位は岐阜県

養老山地

古くから「飛騨の山、美濃の水」と呼ばれて名水の地として名高い岐阜県。ミネラルウォーターの生産量は13万324klです。

その多くは北アルプス飛騨山脈に連なる山々からもたらされる、清らかで澄んだ天然水です。飛騨片麻岩(ひだへんまがん)によって長い年月をかけてろ過されました。飲みやすくまろやかでやさしい味わいです。硬度は約20mg~90mgの軟水です。カルシウム・マグネシウム・カリウムが含まれています。

また養老山地の麓で取れる天然水は、ナチュラルでやさしい風味が特徴です。 硬度は約20mgと低めの軟水。ほかには関市洞戸(せきしほらど)で、採水される天然水もあります。硬度は約30mgでみずみずしく体に染み込むおいしさです。

六甲山系ミネラルウォーター、兵庫県は五位

六甲山

おしゃれなイメージの神戸や姫路城など国内外からも人気の兵庫県。代表的な天然水は六甲山からもたらされています。

関西では夜景のきれいな場所として人気のスポットとしても有名です。生産量は12万4724klです。大部分が花こう岩層でできている六甲の天然水は、名水百選にも選ばれた布引からくみ上げられています。

甘みがあってなめらかな口当たりで、多くの人に親しまれています。硬度は30mg前後の軟水です。カルシウム・マグネシウム・カリウム・ナトリウムが含まれています。ナトリウムの含有量が多いのが特徴的です。

1900年に完成した布引五本松ダムから神戸港に運ばれ、海外に持ち出され「赤道を越えても腐らない水」として評判になりました。

おわりに

日本の天然水は、そのほとんどが硬度の低い軟水で、まろやかで飲みやすいのが特徴です。素材の味がイキイキと生かされるので、炊飯や料理に適しています。日本料理に煮物が多いのは、そのためかもしれませんね。ご飯がふっくらと炊き上がるのも天然水の魅力といえます。

また名水あるところに銘酒あり。お酒造りの仕込み水にも重宝されているのが天然水です。水の国である日本には各地で生産されるミネラルウォーターは生活に欠かせないものとなっています。ウォーターサーバーなら、買い物の手間も省けていつでも新鮮で、さまざまな天然水を飲めますよ。

今後ますます、需要が高まることが予想されるミネラルウォーター。自然環境を整えて、水源をいつまでもキレイに保っていかなければなりませんね。

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