ウォーターサーバーは地震が起きても倒れない?転倒防止対策について
日本は言わずと知れた地震大国です。地震が多いからこそ、その被害を考えるといざという時のために備えておきたいもの。
とくに人間は「お水」がないと生命を維持できません。備蓄のために、ウォーターサーバーの導入を検討されている方も多いのではないでしょうか。しかしウォーターサーバーも家電のひとつです。地震の揺れで転倒してしまう可能性だってあるのです。
ですからウォーターサーバーを導入するなら、転倒防止対策もあわせて行うことをオススメします。
今回は、大切な家族や家を守るための転倒防止対策について、一緒に見ていきたいと思います。
ウォーターサーバーの転倒防止対策をしないとどうなるの?
ウォーターサーバーの転倒防止対策をしないで使用すると、どうなってしまうのでしょうか?
ウォーターサーバーが、揺れによって位置がずれて通路をふさぐ、床や壁、他の家具にぶつかって壊してしまうなどが考えられますよね。
けれども物が壊れてしまうよりも、もっと避けたいことがあります。それはウォーターサーバーの転倒によるケガですよね。地震でのケガのおよそ半分は家具の転倒や落下が原因なのです。
しかもウォーターサーバーはあまり場所をとらないようにと、細く背の高いデザインが多く用いられています。揺れるとすぐに倒れてしまいそうな気がして、不安になります。
ですからウォーターサーバーの転倒を防ぐために、しっかり固定することが大切です。そのためには、あらかじめ耐震設計のものを購入するか、もしくは転倒防止グッズを使って自分で固定しておきましょう。
ウォーターサーバーの転倒防止対策はどんなものがあるの?
L字型の金具を使って壁に固定する
当たり前ですが、ウォーターサーバーの中には水が入っています。ですから地震が発生すると、中の水が大きく揺れます。これはスロッシング現象と呼ばれるものです。スロッシング現象が起きると、サーバー本体も影響を受けて激しく揺れ動きます。するとさらに転倒する可能性が大きくなってしまいます。
このような揺れ方には、サーバーと台を固定する、またはサーバーと壁を固定する方法がもっとも効果的です。
壁に家具を固定する際に、強度が高く安全性が高いのは、L字型の金具を使いネジで留める方法です。ウォーターサーバーを購入していて、傷をつけても大丈夫であれば、こちらの方法で固定しましょう。レンタルしている方は、サーバー本体に傷をつけない方法を選ぶようにしてくださいね。
転倒防止ワイヤならウォーターサーバーに穴を空けなくても大丈夫
ウォーターサーバーには、壁に固定するための転倒防止ワイヤというグッズがあります。最近のウォーターサーバーには、転倒に備えて背面にワイヤを備え付けてあるタイプも見かけます。まだウォーターサーバーを購入していないのなら、このタイプも検討してみてはいかがでしょうか。
壁に金具を取り付けて、背面にあるワイヤをひっかけます。それだけで、壁に固定完了です。金具を取り付ける際には、壁の強度を確認することも忘れないようにしましょう。
ご自宅のサーバーに、ワイヤが付属されていなくても安心してくださいね。ホームセンターなどで手軽に購入でます。もちろん、取り付けもご自分でできるので大丈夫ですよ。
壁に穴が開けられない…そんな方にオススメの転倒防止グッズは?
では賃貸にお住まいなどの理由で、壁に穴を空けられない時は、どうすればいいのでしょうか? その場合は、壁に傷をつけることのない転倒防止グッズを使用しましょう。ホームセンターやネット販売で手軽に手に入ります。
オススメの転倒防止グッズには
- ・転倒防止シート
- ・耐震用ジェルマット
- ・耐震ストッパー
- ・両面テープ付きのストラップ式
などがあります。
シールタイプのストラップ式なら、女性でも手軽に貼り付けられます。ただしシールが剝がれやすい壁には不向きなので、購入前に確認してくださいね。
そして壁を傷つけないでしっかり転倒を防ぐには、器具を組み合わせることがポイントです。たとえば両面テープ付きのストラップ式と耐震用ジェルマットの両方を使うのです。ふたつ以上の器具を組み合わせることで、ネジや金具を使う場合と同じような効果が得られます。
またウォーターサーバーの手前側に、薄い紙や下敷きのようなものを挟むという方法もあります。少しでも壁に立てかけるようにするだけで、効果があると言われています。手間もかからずリーズナブルな方法なのでぜひ試してくださいね。
奥行きが少なく天井との距離が長いウォーターサーバーには、突っ張り棒のようなポール式はあまり向いていません。
ちょっとした工夫でも転倒を防げる
家具のレイアウト
地震による家具の揺れは、レイアウトを少し工夫すると被害が軽くなることもあります。たとえばウォーターサーバーを他の家具で両サイドから挟み込む、出口をふさいでしまわないようにドアの近くは避けるなどです。キャスターを使用している場合は、移動時以外は必ずロックをしてください。
転倒しにくい構造のウォーターサーバーを選ぶ
家具は重心が上にあるほど、倒れやすくなります。逆に、重心が低いと倒れにくいのです。転倒を避けるという視点で考えるなら、重心の低いものが安心です。足元にボトルをセットするタイプのウォーターサーバーを使用するのも、転倒防止対策の一つと言えるでしょう。
もしも転倒してしまったら?
それでも転倒してしまった場合には、まずはスイッチを切りましょう。それからコンセントを抜きます。転倒した後に使いはじめるときは、まずは取扱説明書を見るようにしてください。そして取扱説明書を見ながら、はじめて設置した時と同じようにして立ち上げます。少しでも「おかしいな」と感じたら、メーカーに連絡するようにしましょう。
なお転倒した時に使用していたボトルは、水漏れの可能性があります。必ず新しいボトルに交換してくださいね。
おわりに
地震はいつ起こるか予測ができないものです。いざという時に困らないように、飲料水の備蓄としてウォーターサーバーを導入していると安心ですね。そして大切な家族とご自分を守るために、万全の転倒防止対策を心掛けてください。