一度は行ってみたい!日本の有名な採水地まとめ
私たちの住む日本は雄大な自然にあふれ、水資源の豊かな国です。そしてその山や森林に降り注ぐ雨や雪が、大地に染み込んでいきます。さらに折り重なる地層を通りながらミネラルを吸収して地下に蓄えられ、おいしい天然水となるのです。
そんな自然に育まれた天然水を採水できる土地が、日本にはそこかしこにあるのはご存じですか?
風光明媚(めいび)な天然水の採水地は、清らかな空気や青々と生い茂る緑、川のせせらぎとマイナスイオンがいっぱいです。おまけにフレッシュなくみたての天然水が飲めちゃうんですから、一度は行ってみたくなりますよね。
今回は、観光地としても人気のある有名な採水地をご紹介します。
富士山のふもと、絶景ポイントもある山梨県富士吉田市
山梨県富士吉田市は、富士山の北に位置する高原都市です。1日に何度も表情を変える、麗しい富士山を間近で眺められます。その富士山の恵みを存分に受け、天然水の採水地として全国に名をはせています。富士急ハイランドや白糸の滝など、観光名所も随所にあり訪れる人が絶えません。春には咲き誇る桜と富士山を、両方見られる絶景スポットとして人気の、新倉山浅間公園も有名ですね。
そんな富士吉田の天然水は、甘みがあって舌触りはまろやか。料理に使うと煮物がおいしく出来上がります。しかしなんといっても富士吉田の天然水の特徴は、血糖値を下げる効果があると言われているバナジウムの含有量が多いこと。長い年月を経て富士山の地層でろ過されるので、そのほかのミネラル成分も豊富に含まれています。デトックスにも効果ありですよ。
富士吉田でオススメの水くみ場は「道の駅 富士吉田」。休日は列をなすほどたくさんの人が訪れています。駐車場は218台完備されているので、ドライブがてらに寄っても安心ですね。この道の駅では24時間お水が無料でくめます。また営業時間中であれば、ポリタンクやペットボトルが販売されているので急に立ち寄っても水を持ち帰れます。
ただしペットボトルは10本、ポリタンクは3個までと、制限が設けられているので注意してくださいね。富士吉田の特産品もたくさん取りそろえられているので、お土産を買うのもオススメです。
名水の里!鳥取県の大山(だいせん)
四季の移ろいと同じく姿を変えていく、神秘的な大山は鳥取県のシンボルでもあります。神の座す山として、古くから地元の人々に親しまれてきました。現在はハイキングやスキーに訪れる人でにぎわっています。また某メーカー天然水のCMの舞台となった木谷沢渓流は、癒やしのスポットとして全国的に広く知られるようになりました。
「大山の天然水」のおいしさの秘密は、西日本有数の豊かなブナ林。ブナ林によって地中深く蓄えられた雪解け水が、大山によってろ過されて極上の天然水へとなります。やわらかな口当たりとやさしい甘みの大山の天然水は、もちろんミネラル分も豊富です。クセがないので、紅茶やコーヒーを入れるのにも重宝しますよ。
「本宮の泉」「白鵬の里」など車で行ける範囲に、水くみ場が点在しています。名水で作られた特産品を販売している「白鵬の里」では天然水のほかに、体にやさしい温泉水もくめるとのこと。ほとんどの採水地で、自由に水をくめるのもうれしいですね。何カ所が巡って名水を飲み比べてみるのも楽しいかも。
清らかな「水の郷」大分県日田市
阿蘇山や久住山など1000メートル級の山々に囲まれた大分県日田市は、江戸時代には幕府の直轄地として経済、文化の中心として栄えました。当時の面影を色濃く残す日田市豆田町は、訪れる人も多い観光名所として有名です。
阿蘇山などの火砕流(かさいりゅう)が蓄積した、特徴ある地質によって作り出された自然のフィルターが、日田の天然水に独特の味わいをもたらしてくれているのです。食事では摂取しにくい、有機ゲルマニウムやシリカといったミネラルが含まれているのも人気が高い理由。これらは骨粗しょう症や美容にいいと注目されている成分です。そのなめらかな喉ごしは、コーヒーや紅茶はもちろん、焼酎を割るのにもピッタリですよ。
水の郷である日田市も、湧き水スポットの多い場所です。シオジ原生林が有名な御前岳(ごぜんだけ)には登山口に水くみ場が用意されています。山登りで渇いた喉を、さわやかに潤してくれそうですね。ほかにもなんとコンビニ横にある井戸から天然水がくめる日田名水源流も有名。24時間開放されていて、まさにコンビニエンスな水くみ場です。その他にも数カ所、水くみスポットがあり、清らかな天然水を求めてたくさんの人が訪れています。
採水地に行く準備とマナーについて
採水地へ行く準備
水をくんで持ち帰れるように、ペットボトルやポリタンクを持っていきましょう。その際には、お水を雑菌から守るためにアルコールなどで消毒して清潔にしておくようにしてくださいね。また手や衣服がぬれたり汚れたりした時のために、タオルを数枚用意しておくと安心です。水くみ場によっては足場の悪いところもあるので、動きやすく汚れてもいい軽装がオススメですよ。
採水地でのマナー
お水をくむために持参した道具やゴミは忘れずに持ち帰るようにしましょう。水くみ場の周辺の環境を清潔に保つことを心がけていると、いつまでもおいしい天然水を飲めることでしょう。
人気の水くみ場には行列ができるほどです。マナーを守って、お互いに気持ちよく水がくめるよう譲り合いましょう。大量にくむ場合は待っている人に配慮して、何回かに分けてくむなどの工夫をしてみてはいかがでしょうか。
くんできたお水の保存方法
天然水は腐らないなどといわれていますが、はっきりと腐らないとは言えません。天然水に微生物や雑菌が混入すると腐ってしまいます。ですから通常のお水と同じように考えて、保存することをオススメします。また採水地の環境によっても保存期間などに違いがあるようです。それぞれの水くみ場の看板やホームページなどで、飲める期間や保存方法が書かれていることもあるのでチェックしてくださいね。少しでも違和感があれば、飲まずに生活用水として使用した方が安心です。
おわりに
天然水の採水地は山や川など、雄大な自然に囲まれて訪れる人に癒やしを与えてくれます。日頃の疲れを癒やしにドライブがてら出掛けるとリフレッシュできるのではないでしょうか。今回、ご紹介した採水地の天然水は、ウォーターサーバーでも飲めます。忙しくて採水地に行けない方は、ウォーターサーバーの天然水を飲んで、採水地に思いをはせてみるのもいいかもしれませんね。