火事の原因はウォーターサーバー!使用時の注意点を再確認しよう!
消費庁によると、ウォーターサーバーが原因の火事は、毎年数件の報告があるそうです。
それほど件数は多くないものの電化製品である以上、100%火事のリスクがないとは言いきれません。どの電化製品でも火事が起こる可能性はあるのです。
恐ろしい火事を避けるためにも、ウォーターサーバーを使用するときの注意点を一緒に再確認していきましょう。
過去にあったウォーターサーバーの火事は?
過去に、リビングに置いてあったウォーターサーバーの温水タンクに設置されている、温度調節用バイメタルの配線接続部の不具合で発火したとされる火事が発生しました。
発火後、上部の樹脂部品に燃え移り、近くの断熱材が溶けてしまいました。その後無償で違う種類のウォーターサーバーと交換されています。
最近ではウォーターサーバーの制御基板の不具合で、基板の上にある部品に過電流が流れ、端子間でトラッキング現象が起こり発火しました。もちろんこちらもリコールの対象商品となっています。
そのほかにも、原因は調査中とされていますが、大手ウォーターサーバー会社の製品で数件の火事が報告されています。
電源プラグやコンセント、コードの取り扱いには細心の注意を!
トラッキング現象とは?
上記にご紹介したのは製品側の不具合ですが、トラッキング現象は電源プラグやコードの取り扱いによって、起こりえるものなのです。
「コンセントに埃(ほこり)がたまると火事になるから、掃除をしたほうがいい」といわれたことはないですか?
差しっぱなしのコンセントと電源プラグの間にたまった埃(ほこり)に、湿気がプラスされると、プラグの間で放電が繰り返されます。やがて発火して、火事へとつながります。
家具の裏側や、水漏れのしやすい場所は湿気を呼びやすいので、埃(ほこり)をためないようにすることが肝心です。
グロー現象とは?
電源プラグの接触や配線部分がゆるいと発火することがあります。これがグロー現象です。いわゆる接触不良といわれる状態ですね。
定期的に電源プラグがしっかり接続されているか、普段より熱を持っていないかを確認してください。
コンセント、コードの取り扱いで気をつけるべきこと
ウォーターサーバーの取扱説明書には、次のようなことが記載されています。
- ・電源はAC100V(550/60Hz) 以外使用しない
- ・タコ足配線をしない
- ・延長コードを使用しない
- ・プラグの差し込みがゆるいコンセントは交換する
- ・定期的にプラグを抜いて埃(ほこり)を取り除く
- ・コードをねじったり、束ねたりしない
- ・コードの上に物を置かない
以上の注意事項を必ず守るようにしましょう。
とくに結露の生じやすい場所にあるプラグは、定期的に抜いて乾燥した布でよく拭いてくださいね。
家のなかには便利な電化製品があふれています。ごちゃごちゃして煩わしいからといって、つい束ねてしまってはいませんか?
こんな場所に置いていませんか?設置場所で火事は避けられる
ご自宅にあるウォーターサーバーは、どんな場所に置いていますか?
置きやすくてあいているスペースなどが多いのではないでしょうか。
ウォーターサーバーは常に稼働していることや、水漏れの危険性があることから、置き場所には注意が必要です。
設置してはいけない場所
- ・直射日光が当たる(屋外や窓際など)
- ・高温多湿
- ・ストーブなどの熱源の近く
- ・可燃ガスの漏れる心配のあるところ
設置するときの注意点
- ・転倒防止のため床が強く水平なところ(じゅうたん・タタミ・塩化ビニールの上はNG)
- ・板やブロックを下に敷かない
- ・背面・左右は壁から1cm離す
- ・コードが届く範囲でコンセントから適度に離れている
以上の項目を参考にして、ご自宅のウォーターサーバーの場所を確認してくださいね。もし当てはまっていることがあれば、すぐに改善することをオススメします。
お水の補充を忘れたらどうなるの?空だきが心配
お水を加熱して温水を作り出すウォーターサーバー。お水がなくなったら空だきになって、火事の原因になるのでは? と不安になりますよね。
ウォーターサーバーには空だきが起こらないように、加熱を停止するなどの空だき防止機能が搭載されているものがほとんどです。
ですから空だきが起きることはほぼないといえるでしょう。ただしお水がなくなっているのにボトルの交換せずに放置するのは、故障の原因にもなるので避けてください。
空だき防止機能はウォーターサーバーによって仕組みは違います。お使いのものが、どのタイプか確認しておいてくださいね。
そのほかにもある!気をつけるべきこと
火事などの事故を防ぐには、取扱説明書をよく読むことが1番です。
字が小さいし、難しくてよくわからない説明書を読むのは苦手な方のほうが多いかもしれません。ですが大切な家族を守るためにも、頑張って読んでくださいね。
前述した以外にも、気をつけていただきたい事柄をまとめてみました。
- ・水漏れがある場合は使用を中止し、すぐにコンセントを抜く
- ・分解や改造は厳禁!セルフ修理はしないでサービスセンターに連絡する
- ・転倒すると水漏れの危険があるので、本体の上に物を置かない
- ・湿気や水気の多い場所で使う場合はアースを取り付ける
- ・揮発性の高い溶剤(トルエン・ベンゼンなどを含む接着剤や工業洗剤)を近くで使わない
- ・スプレーを近くで使わない
おわりに
ウォーターサーバーは比較的、事故の少ない製品です。ですが注意しておくに越したことはありません。リコールなどの情報は逃さないようにしてください。
「備えあれば憂いなし」とことわざにもあるように万が一のために消火器や消化剤を常備しておくこと安心ですね。