水道水に活力を与える「活水器」、浄水器との違いは?
料理に使う水や喉が渇いた時の飲み水として、日常の中で使用する機会がたくさんある水道水。海外と違って日本の水道水は安全性が高いといわれていますが、直接飲んだり使用したりすることに対して不安を感じることがあるかと思います。
水道水をより安全にするために浄水器を使う方も多いと思いますが、活水器というものにあまりなじみのない方や、浄水器との違いがわからない方も多いのではないでしょうか?
今回は、そんな活水器と浄水器の特徴や効果の違いについてまとめましたので見ていきましょう。
活水器とは?
活水器とは、水道水に対してなんらかの力を加えて、水質やお水の構造に変化を与える機器です。
現在では、主にこの3種類の方法を採用した活水器が市場に出回っています。
- ・遠赤外線式活水器・・・人体に有益な8~14ミクロン波長の遠赤外線を照射するタイプ
- ・セラミック式活水器・・・セラミック構造物の中に水道水を流して分子を細分化させるタイプ
- ・磁束式活水器・・・強力な磁力を水道水に流してお水を活性化させるタイプ
一般的に活水器は水道管を挟む形で機器を取り付けるので、浄水器のように定期的にフィルターを交換させる必要がありません。しかし設置後にメンテナンスが必要なものも存在するため、注意しましょう。
活水器の効果
活水器を取り付けることで、お水にはさまざまな変化が現れるようです。たとえば水道水特有のカルキ臭が抑えられたり、水がまろやかになっておいしく感じられたりなど。これは、電力や磁力を流し、お水の分子が分解されることで起きる現象だと言われています。
浄水器との違いは?
浄水器は、水道水をフィルターに通して、水中に含まれる赤サビや、残留塩素やトリハロメタンといった人体に有害な物質も除去できる機器です。
浄水器と混同されることも多いですが、活水器は有害物質の除去を目的とするものではありません。
またこのフィルターは、ポリエステルやポリプロピレンをシート状に加工したものや、ヤシ殻、木材等の原料を蒸し焼きにした活性炭などで構成されています。活水器と違って定期的に交換する必要があり、蛇口直結型の場合だと2~6カ月が取り換えの目安だそうです。
活水器の効果には科学的根拠が無い?
浄水器は家庭用品品質表示法の指定品目の一種。そのため日本工業規格(JIS)によって、ろ過流量や除去性能を調べるための試験が設けられており、製品にはJIS規格にもとづく試験結果を表示させる義務があります。
このことから、浄水器が有害物質を除去できるという効果が、確かなものであると言えますね。
対して、活水器には公的に定められた規格基準が無く、水分子に関する実験からも、お水の活性化につながるような、科学的根拠のある結果は現時点では得られていないと言われています。
また活水器の性能や効果を巡った消費者トラブルも相ついでいるようなので、販売事業者や公式サイトからの情報をうのみにせず、製品について自分でもよく調べてから選択する必要があります。
おわりに
活水器はお水になんらかのエネルギーを与えるもの、また浄水器は、水道水に含まれる残留塩素などの有害物質を除去するもの、というのが大きな違いといえます。
活水器、浄水器についてご紹介しましたが、「やっぱり水道水を飲むのは不安だな」と思った方は、ウォーターサーバーの導入も一つの手です。徹底した品質管理されたお水が届けられるので、安全性の高さで言えば最も高いといえるでしょう。ぜひ、検討してみてくださいね。