ULUNOMの工場見学に行ってきました!
ウォーターサーバー うるのんの富士山プラント見学取材
今回は「うるのん」のブランド名で知られる株式会社TOKAIの富士山プラントを見学させてもらいました!
実は富士山プラント、静岡県にその屋舎を構えています。
富士山にある採水工場と言えば、山梨県側にあるイメージですが、海に面した静岡県にあるということでワクワクしてしまいました。
さてまずは株式会社TOKAIについて簡単に説明をしたいと思います。
株式会社TOKAIは静岡県・関東地方を中心に、家庭用LPガスをはじめ、生活に関わるさまざまなエネルギー、インフラ事業を手がける地域の方にとっては無くてはならない企業のひとつです。
近年においてはガスだけでなく、通信事業(インターネットやケーブルテレビ)、不動産からブライダルまで幅広く展開しています。
その中でアクア事業として、2007年11月に水の宅配事業に参入。
当初は静岡県内において「おいしい水の宅配便」というブランドでウォーターサーバー事業の展開を進めていましたが、
今現在「うるのん」ブランドを展開し全国区の人々に愛飲されるようになりました。
そんな名だたる大企業、TOKAIの富士山プラントへ向け@ランキング編集部が目指すは新富士駅!
品川で駅弁を買って、東海道新幹線のこだまに乗り込みます。
流れる景色そっちのけで駅弁を楽しんでいるうちに新富士駅に到着。
ここからは、TOKAIさんの車で採水工場や関連施設に向かうことになります。
富士市は高度成長期以降、製紙業が盛んな地域で川崎工業地帯のように工場が立ち並ぶ地域。
いつもとは違う風景を横目に見ながら、国道139号線を北上していき、延々と上り坂が続く道を走り抜けると20分ほどで富士宮やきそばとして有名な富士宮市に入ります。
市の中心地からそれてさらに北上すると、次第に森が生い茂る山道へと景色が変わっていきます。いよいよ採水工場がありそうな雰囲気になってきました。
景色が変わったあたりから10分ほど車で走ったところで、採水地に到着。
TOKAIさんにはまず、採水工場の起点とも言える井戸を見せてもらうことになりました。
標高750m地点の森のなかにある井戸
一行がまず到着したのはうるのんブランドを支える井戸。
思ったよりもシンプルで、敷地には屋根があるような建物もありませんでした。
これにはきちんとした理由があって、世界遺産にも登録された富士山とその一帯は、景観を脅かすような建造物の建築を禁止されているためなんです。
こちらの井戸は地上から160m掘り下げたところから採水していますが、1日200トンまで、という取水制限があります。
そのため1時間でも約8トンの水しかくみ出せません。
私たちが何気なく口にしている富士山のお水は、環境を守るために作られた規則の中でくみ出されたお水なんです。
大切に飲まないといけないことに気づかされます。
ちなみにこの井戸から富士山の頂きを見られるそうですが、今回もあいにくのお天気でした。残念。
いよいよ工場へ
ウォーターサーバー研究所一行はいよいよ工場へ!
井戸がある標高750mの位置から標高400mの場所まで下ったところにあるのが今回の目的地、富士山プラントです。
ここからは富士山プラントの大多和工場長の案内で見学をさせてもらいます。
まずは工場全体について説明してもらいましたが、この富士山プラントの大きな特徴は、省エネに特化した建物である、という一言につきます。
省エネのトレンドでもある発光ダイオード(LED)照明を採用するだけでなく、建屋の屋根を活用した太陽光発電システム、
そして地熱を利用したGEOパワーシステムという、さまざまなエネルギー効率化を考えた施設が工場の基板を支えているのです。
ちなみにGEOパワーシステムについては、あとで説明しますのでお楽しみに!
工場の特徴について説明を受けた後、実際にウォーターサーバーで使われる、水の入ったボトルになるまでの流れを見せてもらうことになりました。
最初に見学させていただいたのは、別の場所から運ばれてきたボトルが置いてある大きな部屋。
このボトルはあとで空気を入れ膨らませてからお水を入れますが、ホコリなどが混入することのないよう、クリーンルーム内でその作業が行われます。
このボトルが集まる部屋は「ボトル・キャップ投入室」と呼ばれています。
実はクリーンルーム外になるのですが、気圧の流れを使ってクリーンルーム内の空気を違う部屋へ流れるような仕組みが作られているのです。
そのおかげでクリーンルーム以外でも、清潔な空気が保たれるようになっています。
大多和工場長が、とても力説されていたのがこのシャーレ(ガラスの小皿)
工場内の至る所に置かれているもので、ウォーターサーバー研究所も疑問に思っていましたが、質問する前にお話をいただきました。
このシャーレは一定時間設置した後、検査を行い工場内で何が起こっているか、を観測するために置かれているものなんだそうです。
たとえばこのシャーレを検査した時に、いつもとは違う異変が見つかった場合、すぐに何をするべきか対処できるよう設置しているものなんだそうです。
非常に小さなポイントですが、私たちが飲む水を徹底して守る姿勢が伺えますね。
水の入ったボトルは目視による検査がしっかり行われた後、箱詰めされて倉庫に送られていきます。
その際にも重さのチェックを行い、品質に問題がないか常にチェックされる体制ができています。
なお、お水についても徹底した品質管理と安全性を守るために、殺菌室と呼ばれるフィルターを通った後、134℃という温度で殺菌処理を行い水が封入される充塡(じゅうてん)室へと送られます。
どこを見てもお水もボトルもきれいで安全なところしか通さないことがよくわかりました。
ダイナミックさを感じたGEOパワーシステム
ウォーターサーバー研究所一行が次に訪れたのは、お水の入ったダンボールが並ぶ倉庫です。
ここで先ほど出てきたGEOパワーシステムを見せてもらえました。
お水の品質を管理するためには、温度管理が重要な要素となってきますが、倉庫内が暑すぎても寒すぎても品質に影響を与えてしまうため、一定の温度を保つ必要があります。
とはいえ年中空調を入れていては、莫大(ばくだい)なコストがかかってしまうだけでなく、環境にもよくないことは想像に難くないと思います。
そこで取り入れられたのが地熱を利用したGEOパワーシステム。
配管と内壁を利用したシステムで、地熱を工場内に配管で伝わらせることで、冬場でも一定の温度を保てる、というものです。
配管は工場内と屋外の間に作られた配管室のような場所にあるため、熱を逃がすことなく工場内へ運べます。
かなり大掛かりなシステムですが、このおかげで省エネに貢献しつつも工場内の温度を一定に保てるのです。
安全と品質のためにできることをする
ウォーターサーバー研究所一行は、工場内での取材を終えた後、お忙しい中ご同席いただいた株式会社TOKAI常務取締役・アクア本部長、坂本さんから貴重なお話を伺えました。
お話ではこの工場を建てるにあたって、富士山麓ということもあり建築にはさまざまな制限をクリアしなければいけない、ということもあったようです。
しかしそれよりも、地域の方のために何ができるか、安全と品質のために何ができるかを常に考え作られた工場であるという趣旨のお話をいただきました。
たとえば、一般的な採水工場を建築するだけだと大きなコストはかかりませんが、東日本大震災のような災害に見舞われた場合、インフラが停止してしまう心配があります。
もし重大な災害が起こってしまったら・・・地域インフラを支える企業としてできることを考え、太陽光発電システムによる地域への送電、電力が停止してしまっても安全に工場を機能させるシステムの構築、
といったことにまで考えを巡らせた工場がこの富士山プラントなのだそうです。
そのために投じたお金は、決して安いものではありませんが、地域を守り地球を守り、おいしいお水を安心して飲んでもらうためには必要なことだとお話されていました。
誰もがいつでも安心して水を飲めるのは、坂本さんをはじめ工場長の大多和さん、工場の皆さんのたゆまぬ努力によるものだと実感しました。
そして工場見学を終えた一行はTOKAIの担当者、高橋さん(恐妻家という情報あり)と一緒に、海鮮料理が楽しめるお店に案内してもらうことに!
静岡県といえば富士山のイメージもありますが、やはり海とも近い県とあって海産物が非常に豊富な地域でもありますよね!
ボリューム満点の海鮮丼をいただいた後、ウォーターサーバー研究所一行は東京に戻り、今回の取材を終えました。
今回の工場見学をさせていただいたTOKAIの皆さま本当にありがとうございました!
この記事は、ウォーターサーバー研究所が作成しています。
ウォーターサーバー研究所 ヲタッキーKAI
ウォーターサーバー研究所の文字書き、カメラ使い担当
アキバカルチャーを皮切りにサブカルに関して無駄に知識をつけた編集部のオタク筆頭
休日はカメラを持って出歩くか、アニメを見てるかの生活を送っている
ちなみにお酒も大好きなようである