佐賀県には祇園川という河川がありますが、祇園川の支流のひとつに清水川があります。清水川を流れる水は国内でも有数の名水として知られており、源流部は県立自然公園に指定されています。
ここでは、清水川の飲み水としての特徴や歴史などについて紹介していきます。
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どこで採水されている?
清水川は佐賀県小城市の小城町にあります。清水川の上流には清水の滝があり、清水川を流れる水は地域住民の水道水源に利用されています。現在でも飲用に適しているほど水質が良いため、1985年に名水百選に選ばれました。
採水地の付近は自然に囲まれており、5月下旬~6月上旬には源氏ボタルの乱舞を見ることができます。そのため、採水地周辺や祇園川などは観光スポットとしても知られており、多くの観光客が足を運んでいます。
採水地に一番近い鉄道の駅は、JR唐津線の小城駅です。小城駅から自動車で北へ10分ほど向かえば、採水地に辿り着くことができます。小城駅を利用しないのであれば、長崎自動車道佐賀の大和ICを降り、県道48号線から44号線を経て、現地に辿り着けます。
名水の由来
清水の滝の滝つぼには、観世音菩薩が祀られています。また、その付近には見瀧寺というお寺も存在しており、清水川の水は古くから信仰されていたことが分かっています。
清水川の源流の近くでは、清水観光振興会によって毎月定期的に清掃活動が行われています。さらに周辺地区には下水処理施設が設けられており、清水川の水質を守るための策がしっかりと講じられています。そのため、長い期間清水川の水は良い水質を保つことができているのです。
また現在では、清水川周辺にこの名水を利用した飲食店が立ち並んでいます。特に清水川の鯉は臭みがなく締まりが良いため人気が高く、この地域の名産となっています。
ミネラル含有量と味わい
清水川の水の硬度は、1リットルあたり平均15mgとされています。大腸菌など特に有害な成分も見つかっておらず、現在でも水道に使用されるほど成分は良好な状態であると言われています。
ただし、湧水ではなく川の水であるため、飲用することはできません。煮沸消毒をしたとしても、飲用には適していないとされています。
採水地周辺の観光地
清水川から約500m離れた場所には、龍泉洞と呼ばれている洞窟があります。この洞窟は寒い時期に訪れると温かく、夏場に訪れると比較的涼しいため、一年中観光客が訪れる人気の観光スポットとなっています。洞窟内は幻想的な世界が広がっており、自然を満喫することができます。
付近にはこの龍泉洞に関する観光スポットが多く、キャンプをすることができる龍泉洞青少年旅行村や、龍泉新洞科学館などの観光スポットがあります。また、多くの自然が残されている宇霊羅山も付近の観光地として知られており、季節によってさまざまな光景を楽しめる自然スポットとなっています。
清水川の口コミ
タイトル
清水の滝 佐賀県小城市ディスクリプション
日本名水百選の一つ清水川。
「清水の… http://t.co/47LTEajIM8 pic.twitter.com/HXbbnTNQlC— ラグビー動画ネット (@RugbyMovieNet) October 17, 2015
清水川のお水がキレイなのは観世音菩薩が見守ってくれているからなのかもしれませんね。
アクセスマップ
どこで購入できる?
ミネラルウォーターとしての市販はされていません。この水を味わうためには、現地に言って水を汲む必要があります。
おわりに
ここまで、佐賀県の名水である清水川の水について紹介してきました。日本の名水百選の中には現地で飲用することができるものも多くありますが、清水川の水のように現地で飲用することができないものも見られます。そのような水を飲用すると体調の悪化に繋がる恐れがあるため、注意しておきましょう。
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