柿田川の湧水群は、「21世紀に残したい日本の自然百景」に認定されています。柿田川は「日本三大清流」としても有名であり、水量が豊富なことや水質が良いことから、ウォーターサーバー用の飲料水などに使用されています。
ここでは、この柿田川湧水群で採水された水の特徴や、アクセス情報などについて紹介していきます。
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どこで採水されている?
柿田川湧水群は、静岡県の東部に位置しています。国道1号線の付近に採水地が存在しているため、観光者が立ち寄りやすい立地です。また、柿田川沿いには遊歩道もあり、水を飲むだけでなく自然を満喫することもできます。
柿田川湧水群の特徴は、水量が非常に豊富な点です。その水量は1日約100万トンと言われており、水温も約15度で飲用に適しています。環境庁が指定する「名水百選」に選ばれており、「東洋一の湧水」と例えられることもあります。
いたるところから清水が湧き出ているため、付近に立ち寄れば簡単に採水できます。また、清水が湧き上がっている景観も美しく、水を汲みに訪れる人だけでなく、美しい景観を求めて多くの観光客が訪れています。
名水の由来
柿田川湧水群は、約8500年前の富士山の大爆発によって誕生したと言われています。いたるところから湧き出す水によって、植物や生物などが豊かに育まれていることも柿田川湧水群の魅力です。
柿田川湧水の原水は、富士山の雪解け水だと言われています。富士山で解けた雪が長い年月をかけて地下水となり、柿田川湧水群を形成しています。このように柿田川湧水群は自然の産物であり、そのまま飲めるほど水質が優れているため、柿田川は天然記念物にも指定されています。
ミネラル含有量と味わい
柿田川の湧水には、100mlあたり約1.40mgの豊富なカルシウムが含まれています。ナトリウムも約0.94mg含まれており、硬度の平均は1リットルあたり48.0mgから61.0mgです。
分類としては軟水にあたり、日本人には飲みやすいと言われています。
成分表(100ml)
pH値 | – |
---|---|
カルシウム | 4.0mg |
マグネシウム | – |
カリウム | – |
ナトリウム | 9.4mg |
採水地周辺の観光地
柿田川周辺の観光地として有名なのが千本浜です。狩野川河口から田子の浦まで青松が植えられており、白砂青松100選に選ばれています。松や海だけでなく、富士山を眺められることから、王道の観光地として名が知られています。
金冠山も有名な観光地のひとつであり、短いルートを選べば片道20分ほどで頂上に辿り着くことができます。登山道は舗装された道から始まりますが、途中から芝生に変わり、頂上付近は階段が続いており、軽いハイキング気分で頂上に向かうことができます。
柿田川湧水群の風景
柿田川公園
出典:FLICKR
綺麗な川に居るといわれるカワセミという鳥にも会えるかもしれません。
Kakitagawa Jan 2011
出典:FLICKR
ついつい手を伸ばして飲みたくなるような湧水口です。
湧水広場
出典:FLICKR
夏には水遊びをする親子連れで賑わいます。
エメラルドグリーンの綺麗な水の色が、綺麗さを物語っています。
国道一号線からすぐの場所に広がるのがこの景色です。
透き通った綺麗な水であることがわかります。夏は本当に気持ちよさそうですね。
どこで購入できる?
柿田川の湧水は、現地で採水すれば無料で持ち帰れます。また、現地では無料でペットボトルが配布されているため、水筒などの入れ物を所有していなくても持ち帰ることが可能です。
ウォーターサーバー用の飲料水としても使用されており、特定のウォーターサーバーをレンタルする方法でも柿田川の湧水を入手することができます。さらに、インターネット上の通販サイトなどでも販売されており、500mlのペットボトル24本入の商品などが見られます。
500ml1本を約150円で購入することができますが、ネット通販を利用する場合には送料も考慮に入れましょう。住んでいる地域によって送料が大きく異なる可能性があるため、購入前に送料を確認することをおすすめします。
アクセスマップ
おわりに
ここまで、柿田川湧水群について紹介してきました。柿田川の湧水は水質がよくそのまま飲めることもあり、毎年多くの観光客が訪れています。静岡への旅行を計画されている方は、柿田川湧水群へ立ち寄ることも考えてみてはいかがでしょうか。
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