みなさんは、名水百選にも選ばれた「木曽川」の水をご存知でしょうか。ここでは、木曽川の水の成分や由来、周辺の観光地などをご紹介します。
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どこで採水されている?
名水百選に選ばれたのは、木曽川の中流域、愛知県犬山市から可児川の合流地点までです。この地域を流れる水は、高品質かつ豊富であり、愛知県の水道水としても利用されています。
木曽川の沿岸は、ヨーロッパのライン川を思わせる風景であることから、「日本ライン」とも呼ばれています。日本ラインは全長13kmにもおよび、その美しい風景は人々を楽しませています。
アクセス方法は次の通りです。自家用車を利用する場合は、東名自動車道小牧ICから国道41号線に降り、10分ほどで木曽川中流域の入り口である「犬山橋」に到着します。公共の交通機関を利用する場合は、名鉄犬山遊園駅で降り、3分ほど歩くと、「日本ライン下り乗り場」に到着します。
名水の由来
木曽川の源流となるのは、長野県と岐阜県の間にある御嶽山の湧水です。この地域に降る雨や雪が、大地にゆっくり染みこみながら、ろ過されることで、名水百選に選ばれるほど高品質な木曽川の水になるのです。
木曽川周辺の歴史は、洪水の歴史だといわれています。この地域は、古くから幾度となく洪水に見舞われ、そのたびに多くの被害を出してきました。その被害の多さは、「ヤロカ水」という伝承が生まれるほどです。
「ヤロカ水」とは、木曽川周辺に出没する妖怪です。伝承では、川から聞こえる「ヤロカヤロカ」という声に「ヨコサバヨコセ」と答えると、洪水が起こると伝えられています。この「ヤロカ水」は、現代では、洪水が起こるほど激しい雨風の音が妖怪をイメージさせたのではないかと考えられています。木曽川周辺の地域が幾度もの洪水に悩まされてきたことをうかがわせるエピソードです。
こうした洪水被害も、明治時代に行われた治水事業により、大幅に減少することになりました。
ミネラル含有量と味わい
木曽川の源流となる御嶽山の湧水は、軟水に分類されます。そのミネラル含有量は、水100ミリリットルにつき、カルシウム約0.56ミリグラム、マグネシウム約0.12ミリグラム、カリウム約0.24ミリグラム、ナトリウム約0.24ミリグラムだといわれています。
pH値は7.5とほぼ中性で、口当たりが軟らかで飲みやすい水です。
成分表(100ml)
pH値 | 7.5 |
---|---|
カルシウム | 5.6mg |
マグネシウム | 1.2mg |
カリウム | 2.4mg |
ナトリウム | 2.4mg |
採水地周辺の観光地
木曽川では、6月から10月にかけて、「木曽川うかい」を楽しむことができます。木曽川うかいには昼の部と夜の部があり、観覧船に乗って伝統的な鵜飼いを間近で見られます。鵜飼いを見たあとは、そのまま観覧船で木曽川周辺の美しい自然を遊覧することも可能です。
また、木曽川の周辺には、国宝である「犬山城」や、織田信長の弟、有楽斎が建てた国宝茶室「有楽苑」などの重要文化財も多く存在します。さらに、家族でも楽しめるようなテーマパークも多数あり、周辺地域は観光スポットで溢れています。
木曽川(中流域)の口コミ
広大な川が目の前に広がっていて気持ちよさそうです。
夜は光り輝く犬山城が見事です。川にも様々な光が反射して綺麗ですね。
で鵜飼いを間近で見ることができます。
木曽川(中流域)の風景
✪木曽川河畔の国宝犬山城 -愛知県犬山市-
出典:FLICKR
木曽川の上にある犬山城が立派にそびえ立っていますね。
looking down at Twin Bridge Inuyama [051211愛知・犬山市]
出典:FLICKR
犬山城からは、木曽川がある犬山市の眺めを一望できます。
Yakata Curising Boat
出典:FLICKR
この船に乗って鵜飼いを楽しむことができます。
天気の良い日に犬山城から見る木曽川は広大で美しいです。
犬山橋を走る赤い電車は名鉄電車で、これを見にこられる方もいらっしゃるそうです。
真下から見る犬山城は圧巻ですね。駅からも近く、人気の観光スポットです。
アクセスマップ
どこで購入できる?
インターネットの通販サイトで、木曽川の源流となる御嶽山のミネラルウォーターを購入できます。形態はさまざまで、ウォーターサーバー用のボトル(10リットル/2本セット)や箱に直接蛇口をつけて水を注ぐボックスタイプ(20リットル、15リットル)、ペットボトルタイプ(1リットル/12本セット、500ミリリットル/20本セット、280ミリリットル/20本セット)、カップタイプ(110ミリリットル/48個セット)などがあります。
おわりに
名水百選にも選ばれた「木曽川」の成分や由来、周辺の観光地についてご紹介しました。木曽川は、水の美しさもさることながら、その風景や周辺の観光スポットなど見どころの多いところです。
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