垣花樋川の採水地は、沖縄県南城市にあります。採水地付近は樹齢100年以上の熱帯樹林などが生い茂っており、垣花樋川は集落の崖の中腹に湧き出ています。水源からコンクリートの水路が引かれており、その水路の右側から出る水を「男川(イキガ)」、左側から出る水を「女川(イナグ)」と言います。
水質が良く、古くから地元住民の生活用水などとして使用されてきたため、垣花樋川は1985年に名水百選に選ばれました。また、垣花樋川は名水百選に選定されている名水の中で、最南端に存在する水にあたります。現在でも、この名水は飲料水や生活用水として利用されています。
採水地への交通手段としては、那覇市から出発している沖縄バス39番百名行を利用する方法が挙げられます。那覇市からこのバスに約40分乗り、垣花バス停を下車して徒歩5分ほどで採水地に辿り着くことができます。
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どこで採水されている?
サンゴ礁が豊富な海や、独特な文化が残されていることで有名な沖縄県。県内には有名な観光スポットが数多くありますが、垣花樋川(かきのはなひーじゃー)と呼ばれている名水が存在していることをご存じでしょうか。
ここでは、この垣花樋川の成分情報やアクセス情報について紹介していきます。
名水の由来
「垣花」と「樋川」は、それぞれ採水地付近の地名を指します。また、男川と女川の下流の水たまりは馬浴川(ウマアマシー)と呼ばれていますが、この名称はかつてこの下流で馬に水を飲ませたり、馬の体を洗ったりしていたことから付けられました。
かつて採水地付近では稲作が盛んであったため、垣花樋川の水は稲作に利用されていました。その後水浴びや洗濯、野菜を洗うなど水の利用法が増えていき、少しずつ地元民の生活に垣花樋川が浸透していきました。
現在では、地元住民が定期的に清掃活動を実施しており、水質の保全に努めています。また、年に2回ほど市が水質検査を実施しています。
ミネラル含有量と味わい
垣花樋川の硬度は、1リットルあたり平均265〜280ミリグラムとされています。名水百選に選ばれている水の中でも比較的硬度が高いため、飲みごたえがあることが特徴です。
また、水温が比較的高いことも特徴のひとつです。1年中水温は約23度に保たれています。
採水地周辺の観光地
採水地周辺の有名な観光地としては、新原ビーチを挙げることができます。新原ビーチは採水地から2km以内にあり、海中鮮度の良い海で海水浴を楽しめます。
採水地から3kmほど離れると、本島から少し離れた奥武島があります。この島は地元の特産品である海鮮類や、モズクを使用したグルメを提供している飲食店が多い離れ島です。他のエリアでも採水地周辺には、新鮮な海鮮類を提供する飲食店が充実しています。
グルメや自然だけでなく、採水地周辺には玉城城跡という歴史スポットがあります。このお城は沖縄の神様である「アマミキョ」が築いたと言われている伝説の城であり、城跡からは沖縄の海を一望することができます。
さらに、周辺の浜辺にはカフェがいくつか建てられており、海を見ながらお茶を楽しめる「海カフェ」も人気スポットです。海カフェでは潮騒の音を聞きながら、ゆったりとした時間を楽しめます。
垣花樋川の口コミ
https://twitter.com/sesokojima/status/779356597214547968
垣花樋川の近くには水田が点在しています。「のどか」という言葉はこの景色のためにあるのかもしれません。
https://twitter.com/OKINAWA_keshiki/status/657016468110839808
垣花樋川の先には大きく広がる海。沖縄はどこを歩いても絶景ポイントなんですね。
https://twitter.com/edelweiss_23/status/820502960555716609
デートに最適!もちろん一人でぶらりとしても楽しめます。都心とは少し違う、ゆったりとした時間が流れます。
垣花樋川の風景
垣花樋川
出典:FLICKR
水路を渡って流れ落ちる垣花樋川。この湧き水を汲みに訪れる人も多く、地元の人々の憩いの場として親しまれています。
垣花樋川
出典:FLICKR
透き通るクリアな水と苔のコラボレーションは美しいの一言に尽きます。
IMG_7392 垣花樋川
出典:FLICKR
ずっと昔から人々の生活用水として使われている垣花樋川。その硬度は意外にも高く、のどごしもしっかりしていて飲みごたえがあると言われています。
見渡す限り大自然の特別席。このベンチをめぐって、カップルが争奪戦を繰り広げそうですね(笑)
大自然はどこをどう切り取っても美しい。実際にこの美しいビジョンと水の跳ねる音を心に焼き付けてきてください。
垣花樋川は、琉球石灰岩が水を吸い、そこからまた水が湧き出ています。ここには、 何度でも通いたくなる魅力が確かにあります。
アクセスマップ
どこで購入できる?
垣花樋川の水は、インターネット通販や店頭では販売されていません。ただし、現地に赴けば直接飲用することができ、ペットボトルなどの容器を持参すれば持ち帰ることも可能です。
おわりに
ここまで、沖縄県の名水である垣花樋川について紹介してきました。垣花樋川の採水地付近にはさまざまな観光スポットが点在しており、それらの観光スポットに立ち寄るついでに採水地に訪れる観光客も見られます。付近に訪れる機会がある方は、垣花樋川の採水地にも出向いてみましょう。
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